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7月4日(2009年) 歓迎ぶりにびっくり、勝ち点3が最大の「おもてなし」

 2009年7月4日(土)、浦和レッズはNDソフトスタジアム山形に乗り込んで、J1リーグ第16節を行い、3-2で勝利した。点の取り合いになる苦しい試合を、高原の絶妙のプレーで競り勝った。

後援会のバスツアーにも賞品

 J2時代にシーズン初黒星を喫したことで記憶に残る山形だが、J1での対戦はこれが初めて。新幹線で現地に向かったファン・サポーターは、駅などでの「花笠踊り」の歓迎イベントや記念グッズの配付など、その「おもてなし」ぶりに驚いた。
 何しろレッズ後援会のバスツアー(訂正:新幹線ツアーらしいです)に対しても山形の観光協会などから賞品が出たほどだった。それほど山形のクラブやホームタウンが、J1入りを待ち望んでいたということだろう。
 レッズがJ2たちに所属した2000シーズンの“同期”の中で、まだJ1に昇格したことのない水戸ホーリーホックを除く9クラブのうち、山形の昇格は一番遅かった、ということもあるかもしれない。

最後は高原がヘッドで決勝点

 本来、ありがたい「おもてなし」だし、それが相手の「作戦」だと考えるほど僕は性格が悪くない。スタジアムDJのわざとらしい「歓迎します」の言葉には「眉つば」になっているが。
 しかし、試合で苦戦すると、あの数々のおもてなしは「どうか、ひとつお手柔らかに」という、地元のサポートだったのか、と思ってしまう。
 24分に失点。前半終了間際にPKをエジミウソンが決めて追い付き、後半開始早々、高原直泰のゴールで勝ち越した。その後は主導権を握って試合を進めていたが、34分に2-2とされてしまう。嫌なムードになりかけるところを救ったのは高原。
 37分に田中マルクス闘莉王がシュートしたボールをヘディングでコースを変え、ゴールに突き刺した。

MDPから

 このシーズン、序盤は快調で一時首位にも立っていたが、第11節からは2分け2敗と勝ちなしが4試合続いた。15節でヴィッセル神戸に5試合ぶり勝利した後、この山形戦で連勝。良い流れを取り戻す貴重な白星だった。
 山形はこのシーズン15位で、昇格1年目の残留に成功。だが翌年は、これほどのおもてなしはなかったように記憶している。別に要求しているわけではないが。
 物品やイベントなどの歓迎ぶりは、スタジアムDJの言葉などとはレベルの違う、ホームタウンの熱量を感じるが、みんな何より勝ち点3を取りにアウェイまで応援に行くのは言うまでもないのだから。

 さて、みなさんは2009年7月4日、何をして何を感じていましたか?

【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。

https://note.com/saywhoand/n/n922fcccf66cb


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