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あの日のわたしたち ~浦和レッズ30年~ 7月編

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「あの日のわたしたち」7月編です。 数年前のその日に何があったか、清尾淳が一番印象深い試合をコラムふうに毎日投稿しました。 その日に何を考え、何をしていたか、ファン・サポーター…
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#関根貴大

7月31日(1993年) 大敗のあとPK勝ち、五分のスタートに希望

 Jリーグ元年。浦和レッズは最初の大会である1stステージを3勝15敗の最下位で終わった。しかも第16節には、ホームの駒場競技場で鹿島アントラーズに敗れ、相手にステージ優勝を決められる、という屈辱も味わった。  前年のナビスコカップ予選リーグ5位、天皇杯ベスト4という成績から考えれば、優勝候補とは言えなくても中位で終わってもおかしくないと思っていた。  主力として獲得した2人のアルゼンチン選手が絶不調、相次ぐ選手のケガなどが不振の直接的な要因だと思われるが、当初は専用の練習場

7月20日(2019年) タカが2年ぶりにレッズでプレー

 2019年7月20日(日)、浦和レッズはエコパスタジアムに乗り込んで、ジュビロ磐田とJ1リーグ第20節を行い、3-1で勝利した。6月に復帰した関根貴大が、この試合から先発出場した。  このシーズン、前年途中から指揮を執ったオズワルド・オリヴェイラ監督が5月末に解任され、大槻毅監督が就任。ACLではラウンド16を突破しベスト8に進んだが、Jリーグでは中位を前後していた。  そんな中、関根がレッズに戻って来るというニュースが飛び込んできた。  レッズアカデミーで6年間育ち2

7月1日(2017年) 追加タイムの6人抜きゴールはドイツ移籍の置き土産

 2017年7月1日(土)、浦和レッズは埼玉スタジアムにサンフレッチェ広島を迎えてJ1リーグ第17節を行い、4-3で勝利した。リーグ3連敗の後で2点先行したが逆転され、何とか同点にするも引き分け濃厚な様相だった。アディショナルタイムに決勝ゴールを挙げたのは関根。しかも、そのゴールたるや…。そして、その1か月後…。 好調な序盤から急降下  2017シーズンは序盤好調で第8節を終えて首位。ACLでもラウンド16進出を決めたところまでは上々だった。  ところが4月30日、リーグ

7月1日(2017)記憶に残る6人抜きゴール

1シーズン制に戻った2017年のJリーグ。4月まで好調に首位を走っていたレッズだったが、大宮に負けてから不調に陥って9位まで転落。3連敗で迎えた土曜夜のホーム広島戦。 興梠慎三と武藤雄樹のゴールで2点をリードするも、後半3点を奪われ逆転を許す。重苦しいムードの中、ズラタンが交代直後に同点ゴール。そしてアディショナルタイム。左サイドからドリブルで関根貴大が中央へ切り込んでくる。6人を交わし最後はニアをぶち抜いた。南ゴール裏で鮮やかな逆転弾を目の当たりにして絶叫した。2014年の