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YouTubeを好きなだけ見せるのは悪なのか

結論から言います。

我が家では、You Tubeは好きなだけ見せています。

目が悪くなるから一日何分までとか、何となくずっと画面見せておくのは良くないって言われてるから時間を決めてやっている、色々やり方はありますが、うちは敢えて時間は決めていません。つまり、ほぼ好きな時に見たいだけ見てよいという状態です。

これだけ聞くと、なんと放任な、などと、色々と思うところがあるかもしれませんが、最低限のルールは作って守らせています。

よく「動画ばっかり見ていたら頭悪くなるよ、勉強しなさい」みたいなセリフ聞きますが、果たして本当にそうなのか?と思うところもあります。うちはまだ4歳なので、いわゆる勉強をする年ではないのですが、だからこそYouTubeはちょっとした勉強材料になっているのではとすら思います。

きっかけはコロナ

YouTubeを初めて見せたのは、コロナ騒ぎが始まって保育園に行けなくなり、在宅勤務になった時でした。息子が通っている保育園は閉園にはならなかったものの、自宅保育が可能な方は登園自粛を、という形に。私の会社もコロナをきっかけに在宅勤務制度が導入されたので、緊急事態宣言時には毎日在宅勤務をさせてもらい、登園自粛をしました。

当然、思いつくのは動画を見せておくこと。当時2歳になるかならないかくらいだった息子を静かにさせておくためにYouTube導入を決めました。

当時は、こんな感じでタブレットにさわれないようにベビーゲートの向こう側に置いて、某有名赤ちゃんアニメキャラクター30分再生とかを流し続けていました。

テレビは見せていなかったの?という疑問が来そうなので補足しておくと、我が家には現在テレビがありません。当時はあるにはあったのですが、大人の寝室に置いていました。子供部屋とリビングがオープンになっている家なので、目の届かない寝室のテレビを見せておくよりも、子供部屋でタブレットで動画を見てもらうという方が目が届いて安心だったというわけです。

子供向けコンテンツの充実度に感動

親の私が感動してどうするの、って感じですが、YouTubeってほんとすごいですね。2~3歳向けから、4~5歳向けから、それ以上まで幅広い年齢層に対応した動画がじゃんじゃんアップされています。YouTube侮るべからず。

最初は私の知っているキャラクター名で検索して流していたのが、そのうちおすすめで色々上がってくるようになり、私も息子が見ている動画のキャラクターや歌を覚えたりして、一緒に楽しんでいました。子供との共通の話題が増えたのも良いなと感じています。

これだけは守らせている決まり事

基本的に息子の家での自由時間には好きな時に見てよいというシステムですが、もちろん最低限の決まり事は作っています。

呼ばれたらすぐにやめること

最大の決まりごとは、ごはん、おふろなど、呼ばれたらどんなに中途半端でも自分で動画を止めてすぐに来ること。最初は難しかったですが、呼ばれても来ないと「今日はご飯食べないで動画ずっと見てるのね?」と半分脅すと(これもベストなやり方ではないと思いつつ、致し方ないとも…)急いで止めて来ます。

以前は、「あと5分でごはんだからね」と予告をしてあげて、5分のタイマーが鳴ったら終了に。今では予告なしでも自分で終えられるようになったので、偉いなあと思っています。自分で終えるという訓練にもなっていると感じます。

タイマーの有効活用についてはこの記事でも書いています。

見ていい時間帯

タブレットを見ていいのは朝は7時以降で、夜おやすみを言った後はもちろん見るのはNGです。タブレットは一日中子供部屋に置いていますが、時間外にこっそり見るということもしていないみたいです。タブレットにロックをかけているということもありますが、きまりについてもきちんと子供と話し合ったうえで実践しているので、本人も納得しているのだと思います。

目が近すぎる問題

目が近かったら、近いから離れなさいと言うようにしています。そのときにも、ただ言うだけではなくてなぜ近いとだめなのかの理由も必ず伝えます。まあ、うちは両親とも目が悪いので、どうせいつかは遺伝で目が悪くなっちゃうだろうから、ちょっと半分諦めているのが正直なところです…

好きなだけYouTubeスタイルのメリット

言語運用能力がレベチ

なんと言っても最大の利点は、語彙力と言葉の表現のバリエーションが4歳児のものじゃないということです。言語運用能力が半端なく高い。

このあたりについては、両親ともよくコミュニケーションをとるし、私たちも息子を4歳児だと思って接していないところがあるので、多少難しい言葉や表現を使っているというのもあると思います。でも、明らかに私たちが使っていない表現を突然使ったりするので、You Tubeで聞いて覚えたんだろうと思います。

良くも悪くも、年齢の垣根を越えて見られるので、小学生以上向けのコンテンツとかも平気で見ています。これについては、今のところメリットしか感じていません。

主体性を育む

You Tubeがテレビと違うのは、その時に見たいものを自分で決められること。テレビはただ流れっぱなしだけど、YouTubeは飽きたと思ったら次の動画にすぐに移れるし、主体的に行動できると考えています。

ただ流れているのもを見るよりも、自分は今これが見たい、と自分の気分や気持ちを考えたうえですぐに行動に移せるという訓練になると思っています。

親が助かる

まあこれは言わずもがなですが、正直めちゃくちゃ助かります。必要以上に子供への対応をすることがなく、こっちも余裕をもって日々を過ごせます。

たまに、動画を見ている息子が「ママ、一緒に休む?」と誘ってくれるのでその時には隣で仮眠したり本を読んだりスマホ見たり。私も思い思いの過ごし方をさせてもらっています。

脱YouTube中毒

これは意外に思われるかもしれませんが、ずっと見ているのも途中でさすがに飽きるみたいです。最近は、自分でタブレットを止めて途中でプラレールで遊び始めたり、レゴで遊び始めたり。動画を見ながら同時に他の遊びをしていることもあります(同時に二つ以上のことをやるのが好きな子です)。レゴの動画を見ていたらレゴで遊びたくなった、みたいなこともあるようです。

おそらく、「30分だけだからね」などこっちが時間を決めてしまうと、その時間帯中はかじりつくように見て、時間になっても不完全燃焼でまだ見ていたいと思うでしょう。逆に、気が済むまで見たほうが自分でキリをつけられるようになるのだと思います。

この年から動画を見るという行為に対する満足感を得ていれば、もっと大きくなってから中毒のように見続けるような子にはならない気がしています。

恐るべしデジタルネイティブ

YouTube用と思って与えていたタブレットですが、自分で操作しているうちに勝手に色々覚えてしまいました。こんなことができるようになるとは、親の私もびっくりです。デジタルネイティブの凄さを肌で感じる日々です。

例えば、Google Earthは立派な遊びになります。自宅から保育園までなど、自分が知っている道を辿って行ったりして遊んでいます。「ここの道知らないね!今度いってみよう!」などと言ってきたりします。方向音痴の私よりも絶対に道に詳しくなってる。

あとは、見たい動画を音声検索で見つけていることです。自分でもう一度みたいという動画が頭にあるのでしょう、それの内容を要約して検索しています。一つの物語を簡潔に要約してそれをアウトプットする。大人でもなかなかできないことですが、けっこうそれでみたい動画が出てくるようで、本人も満足しています。

世間に流されない強いハートを持つということ

何かと「動画の見せっぱなしNG」の話を聞く気がしますが、うちでは好きなだけ見せるほうがメリットが多いと思っているので、そちらを採用しています。そもそも、見せっぱなしNGの明確な根拠がわからないなと。目に悪いとかは分かるのですが、それ以外で科学的根拠のある話があったらぜひ知りたいところです。

こうやって書いていても、実は仲間が多いんじゃないか?と思っていたり。良くないと言われていることを堂々とやるのって少し勇気が要るけど、赤信号みんなで渡れば怖くない論で頑張っていきましょうよ(わたしだけ?)

また、タブレットなどはこの先も絶対できないといけないと思うので、過度な制限はどうかと思います。いずれやるようになるんだから、早いに越したことはないと思っています。

多くのメリットを感じているからこそ、一般に言われていることを無視できています。親である自分が大丈夫と思っていることは全部大丈夫。親が不安だと子供も不安になってしまいます。

世間に流されていたら、親も子供も流されっぱなしの人生になってしまいます。そんなのちょっと悔しいじゃないですか。すべての人が、世間の顔色を窺うことなく、自分が信じたことを堂々とできる世の中になったら、子育てにかかるストレスも半減されるのではないか、などと考える日々です。

sayu

お読みいただきありがとうございます!近い将来、sayuの育児エッセイを出版したいと考えています。サポートしていただけると大変励みになります!!今後ともよろしくお願い致します♡