食としあわせ

食べるのってすぐ幸せになれる。

お疲れ様ですって言ったのに目合わせてくれなかったなーとか、今日の自分かわいくねえなーとか。落ち込むまでもないけど気分が下がる出来事なんて、そのへんにごろごろしてる。いちいち反応してたら身が持たねえ、と思いつつも、ずるずるとヘコんでしまう。
そういうとき、「ブラックサンダーチョコ感200%超」をファミマで買う。ポイっとお口に入れたらあらふしぎ。とろっと溶けてくチョコになんとなく慰められるような気がして、帰り道を歩きながらどんどん食べちゃう。気づいたら一袋からっぽ。296㎉なり。なっかなかのハイカロリーにおののく私。さっきまでの安心感はいずこへ?「そんなにバクバク食べることなかったじゃん……これ全部脂肪になるんだし……」こうして負の感情が爆誕するわけです。

食で得られる幸せは一過性。まもなくして太ることへの嫌悪と、太ることにお金を使った自分への嫌悪がこみあげてくる。痩せてることと肌がきれいなことは、私にとってステイタス。ちっちゃいころから、それだけが自分で自分を愛せるポイントだった。それをみずから壊しに行く「食べる」という行為は、私にとって幸せと怖さを時間差で味わう行為なんです。

でも、「しあわせ!」で止められる食も、ちゃんとある。それはきっと、「ただ食べることを目的にした場合」なのかな、って最近わかってきました。3日前にデニーズのパフェ食べたんです。あまおう苺の、期間限定のやつ。千早茜先生のエッセイ(『胃が合うふたり』です)で、あんまりパフェがおいしそうに描写されてるから。どーにもこーにもパフェなるものが食べてみたくなって、デニーズに駆けこんで、それがまあ~~~~おいしくて!しあわせ、、って思いました。漢字の「幸せ」じゃなく、ひらがなの「しあわせ」。ふわふわして、うれしくて、こういう瞬間のためにバイトとかがんばりたいなあ、って思いました。

いやーな気分を打ち消すための食は、「幸せ!からの後悔ズドーン!!!」になりやすい。気持ちの上でしか食べ物を欲してなくて、体側がついていけなくなるのかな。できるかぎり、食べてしあわせを感じていたいから(そりゃそーだ)、食以外のストレス解消法を習得しようね。などと、深夜にプリングルスとレモンサワーかっ食らおうとしている自分に言い聞かせてみます。

あ、でもブラックサンダーのチョコ感200%超はまじでおいしいよ。ぜひ食べてみて~


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