Twitterの天国と地獄

こんばんは。さゆです。

以前、尊敬してやまない漫画家・コラムニストのカレー沢薫先生が「Twitterはガンジス川だ。綺麗なものも汚いものも流れてくる。大人でも覚悟して挑め」的なことをおっしゃっていたのですが、私レベルの売れなさすぎるライターでも、本当にそのことは実感しております。

私は「どうしようもなくTwitterが苦手になる瞬間」というのが2つありまして。

まず一つは、これはもう、自分がツイ廃で、絶えずTwitterの世界に依存しているせいなのですが、人々の「悲痛な心の叫び」を頻繁に目にしてしまうところ

女性差別、夫婦の不仲、離婚、いじめ、環境問題、パワハラ、世界各国の悲惨なニュース…。

タイムラインには平和な猫ちゃん画像が延々と流れてくるわけではありません。私自身も、愚痴の方が多く投稿しているし、嫌なことも投稿しているので、誰かに嫌な目を合わせているのは間違いないです。

特に私は長いこと犬と暮らしていたので、動物虐待のニュースを見た日には、一日中落ち込んでどよーんと死んだ目をして生きることになりました。(動物は元気に走ってモリモリ食べて、たくさんお昼寝をしてほしい。)動物や、悲しんでいる人達を助けたいと思っても、何も出来ない、何もしようとしない自分が不甲斐なくて不甲斐なくて…。

しかしながら、「誰かのことを助けられる状態」というのは、間違いなく心身共に元気な時です。そうじゃないと、正しい判断ができない。だから、Twitterを延々と見すぎるというのは、デメリットになりうるのかもしれません。



もう一つは、もう笑っちゃうのですが、活躍している誰かに「嫉妬」してしまう時です(笑)。

ここだけの話、私は同業者の投稿は、ほぼ見ていません…。(それでも活躍されている方はRTで流れてきます)

頑張ったんだな、努力しているんだな、すごいな、と思いすぎると「それに比べて私は…」と、自分の不甲斐なさがみるみる浮彫りになり、仕事を投げ出してコタツで延々とふて寝を始める私です。終わってるー! 小学生かー!!

過去に、同業の方に、私のことを私だとわかるようにTwitterで非難されたことが何度かあり、その方々がご活躍されているのが目に入った時には、本当に起き上がるのが困難なほど落ち込みました…。ライターも弱肉強食、実力社会。自分より実力があったのだろうから、文句を言う筋合いはないんですけどね…。


そういうわけで、私は昨年、Twitterとの向き合い方をずいぶん考えました。(仕事しろ)


まず、動物虐待のニュースがどうにもこうにも心から離れなかったので、これは完全に自己満足のためなのですが、動物保護の活動をしている方に、毎月、原稿料からほんの少しだけ、寄付するようになりました。

amazonのほしいものリストを公開している団体も多いので(amazonが主催していたりもする)本当に必要としているものを、ポチっと援助しやすいです。

今は賃貸に住んでいるので、動物と暮らすことはできませんが、ゆくゆくは保護犬や保護猫と一緒に暮らすのが私の夢でもあります。そのために稼がないとね。

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そして、週に1日でも良い。Twitterというか、スマホ本体から離れること

海に行ったり、自然と触れ合ったり、可愛い可愛い甥っ子3歳と仮面ライダーごっこをしたり。画面の外の世界は、五感がものすごく刺激されることがたくさんです。元気がみるみる貯まっていきます。

そしたらまた、Twitterにその出来事を投稿したくなるし(なぜならツイ腐なので)、アウトプットもできるようになる気がしています。


でもやはり、Twitterは大好きでもあるのです。

Twitterを通してできたお友達、知り合った人々、私は同業者の投稿を見ないようにしているのにも関わらず、仕事の記事をRTして下さる方々…。

誰にも言えない心の嘆きや喜びに「いいね」をして下さることは、自分もこの世界の一員なんだって感じられる瞬間で、やっぱりとても嬉しいのです。


画面の向こうにいるのは、汗も血も涙も流れる、そして繊細な心を持った「人間」であることを忘れず、これからもネットとTwitterと付き合っていきたいと思っています。


あ、去年SNSで悩みすぎたがゆえに手に取った、仕事に煮つまり、毎日エゴサーチをしている女性の脚本家が、アメリカの主要な都市で無料配布されているフリーペーパーに売買広告を出す人に会いに行く過程を綴ったノンフィクション・ミランダ・ジュライの『あなたを選んでくれるもの』(新潮社)という本は面白いですよ!


…本日は、Twitterの天国と地獄をお届けしましたが、最近の真の地獄は、夫が時々私のTwitterをチェックし始めるようになり、昼寝をしようと私がまさに眠りかけたその時、大きな声で私のツイートを真面目に朗読し始めるところです…。


さゆ

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