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気になるけど、話しづらいアノにおい~アラフィフからの膣ケア②

「ママのアソコ、くさいよ」

富永ペインクリニック院長の、富永喜代さんの著書
『女医が教える 性の生のトリセツ』の冒頭は
8年前に富永先生が当時、小学生だった息子さんに言われた〝ひと言〟から始まります。

富永先生はショックで驚いたそうですが・・・。

いち読者である、わたしにとってもショックというか、なんというか。

とくに、富永先生の、「デリケートゾーンの変化、ニオイの問題は、女性として恥ずかしく、真正面から受け止められぬまま、日々過ごしていた」という言葉にふれたとき、他人事とは思えませんでしたし、

何より、「性」は「生きること」そのものであるはずなのに、

デリケートゾーンという人の目を気にするような言葉をつかわないと、「性」のことを話せないような、この世の中にもやっとするのですが(だいたい、ここで書いている自分自身にムカっとしている)、まあ、それはまた別の話なので、ここではとりあげないのですが

そうそう、ニオイ問題ですね。

たかがニオイとおっしゃらないでください。
たかがニオイのことで密かに悩んでいる人、結構いるんです。

もちろん、わたしもその一人。いい香りでマスキングしようとしたり、いろいろやってみたましたが、でも・・・。

ところがですね、膣ケアをはじめて、すぐに効果を実感できたのが、
実はこのニオイ問題なんです。

年齢とホルモンと膣とニオイと・・・

みなさん「わたしは生きている」と思っていると思うのですが、
自分ひとりが生きているようで、人間は決して一人で生きているわけではありません。

たとえば、腸の中には腸内細菌がいますよね。

腸以外にも、皮膚、お口のなかの粘膜、膣・・・etc
わたしたちのからだは、いろんな菌と共生していることが知られています。

膣に関していうと、
膣にいる、ある種の菌(積極的に覚えようという気はないのだけれど、一応、デーデルライン桿菌と言うらしい)は、
膣の自浄作用――つまり、膣内を酸性に保ち、病原体の侵入や増殖を防ぐはたらきーーにかかわる、頼もしい味方なんですね。

ところが、更年期以降、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下することによって、膣内の環境が変化(膣への血流が悪くなったり、膣粘膜が薄くなったり乾燥したり)して、膣の自浄作用が弱まってきます。
それが気になるあのニオイをもたらす要因の一つとなるそうな。

かく言うわたしも、数年前から、自分で自分のニオイが気になりだして・・・。

ところが、膣ケアーー入口の、オイル(わたしが使っているのはアーユルヴェーダのオイル)を塗る程度なのですがーーをはじめたら、全然、気にならなくなったのです。

人に言えない、だから悩みになる

ニオイで悩んでいたころをふりかえると(ふりかえるほど遠い過去ではないのですが)「なんで、いい大人が、一人で悩んでいたんだろう」と思うのですね。

というのは、わたしの場合、膣ケアをはじめてすぐに実感できたんです、
「あ、ニオイが気にならない‼」って。

そんな効果があるとは知りませんでした。
やってみて、はじめて、知ったんです。

知っていたら、あるいは、誰かに話すことができたら
悩まなかったのに・・・。

いつから、人に言えなくなったんだろう(・・?

大人にこそ「性」を学ぶ機会を

生理がはじまる年頃になると、女子たちだけが集められて
生理についての講義を受けた記憶がありますけれど、

大人になると「性」に関する話って、だんだんしなくなってくる、
というか・・・。

立派な大人になればなるほど、タブー視されるというか・・・。

なぜ、話せなくなってくるのでしょうか(全員が「性」について話せない、というわけではないのですが)。

今のわたしには勉強不足で、理由がわからないのですが、

もしかしたら、

これからは「大人が性(生)について学ぶ」ことが必要になってくるのではないかな、という気がします。



あまりにも「性(生)」をゆがめられて伝えられているような
気がしてならないのです。

また話が支離滅裂になってきましたよ(笑)

「性」が性風俗としてのみ語られることもそうなんですが、

「性」が、大地に足をつけて生きることから離れ
抽象的な思想として「性」が語られることにも
わたしとしてはちょっと違和感を感じてしまいます。

そんな世の中を、どうやって生きようか。

かたっ苦しい、息苦しい、生きづらい
この世の中を、どうやって
のびのびと自分らしく生きるか、その答えを知りたくて、
わたしはこの仕事を続けてきたような気がします。

たぶん、これからもずっとそうなんだろうと思う。

そして、膣ケアは、あくまでも、その、とっかかりのひとつ
にすぎないのです、わたしのなかでは。




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