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遊ぶってなんだっけ?

昔は落ち着きのない子どもだったと思う。

昔というのは小学生のころを思い出して言った。

三姉妹の真ん中には到底見えない。よく言われた。
それほど良く外で遊び、よく転び、常に膝にすり傷の跡があった。

「ただいまー!!!」
と帰宅して、ランドセルを放り出して、母親が
「おかえりー」
と言うや否や、
「行ってきまーす!!!」
と、公園で男の子たちの中に一人混ざってドッジボールやサッカーやおにごっこをやっていたものだ。

雨の日は雨の日で、近所の2つ上の男の子の家に行き、
その子の習い事で家を出なければいけない時間のギリギリまでパワプロをして遊んだ。

その子の家が今思えばとても裕福で、行く度に何か高級そうな、
スーパーでは見ない類のお菓子が出されていたことを思い出す。

何が言いたいかといえば、基本的に日が出ているうちは、
晴れていれば基本的に体を動かして遊んでいるタイプだった。

雨でもゲームの中で体を動かしていた。

ということだ。




それが、今となってはどうだろうか。

休日となって、
「○日、みんなで遊ぼー!」
というのは、もはや、かつての「遊び」ではなくなってしまった。

お酒を飲んで、ひたすらに、話す話す聞く聞く話す話す聞く聞く….

これが遊びとなってしまった。

「飲みに行こー」
「遊びに行こー」
は、20歳を超えたころからほぼ同義となった。


大人が「飲み会」以外で遊ぶって、
結局場所を変えて、「飲み」をするくらいのもので、
カラオケに行っても「飲み」、
ダーツをするにも「飲み」、
さらには、マジックバーなるものも出てきて、飲みの種類を広げて遊びを提供してくれている。



田舎の友人がいる。

その友人とはふとしたときに連絡を取り数年ごとには顔を合わせているが、
田舎の大人の本気の遊びの類は毎度驚かされるものがある。

その友人は
「田舎はなんもない」
「遊びのパターンが少ない」
といつも言っているが、都会は場所を変えて飲んでいるだけだから、田舎の方がパターンが多い。

むしろ田舎は車で移動することを前提にしているため、
飲みが必ずしもセットになっていない。

川で釣りをして捕った魚を焼いて食べたり、
竹を家の2階から渡して流しそうめんをしたり、
家の庭でキャンプファイヤーをしたり。


ありゃ。これは友達が例外だった、というだけか。

そんな、大人の本気の遊び、やりたいなあ。

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