マッチングアプリ ひとまわり年下の男性 ③
マッチングアプリで出会った年下の男性L。
次はピクニックに行こうという話になっていた。
彼が飲み物とフルーツを用意し、
私がお料理を持ち寄る。
私は料理は得意では無いけど、
話の流れでそうなってしまった。
後には引けないので、
ネットで無難な持ち寄りを検索し、
準備するのに費やした時間は半日。
よく晴れた日曜日。
Lの用意してくれた
冷えたビールで乾杯し、
日陰のベンチで二人並んで用意した
料理を食べながら、
お互いのこと、家族や旅先の思い出、
文化の違いなど、色々話をした。
あっという間に夕方になっていた。
最後の別れ際に
何となくハグをされそうな雰囲気だったが、
さりげなくかわして、手をふってバイバイ。
Lが遠慮しているのを感じた。
これでいい。
実はLとベンチで話をしている途中、
私はT氏のことを思い出していた。
何となく申し訳ない気分になっていた
おかしな話。
なぜ申し訳ない気分になるの?
T氏とは付き合っているわけでもないのに
告白されたわけでもないのに。
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