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バリ島の道でバイクがとまった話

今朝は、お天気雨。
カッパを着てバイクを走らせてたら虹が出た。

「わー!いいことありそう!」
うきうきしてたら、ブブブ・・・
うそ、バイクが停まった。ガソリン空っぽ〜!

メーターが0を振り切ってる!

この峠を越えた先にはガソリンスタンドがあるが…遠すぎる。


峠のところで右往左往。
手押しで越えるのはキツイ。
後ろに乗っていた娘と、どうしよう?とあたふた。

すると、通りすがりの田んぼへ行くおじちゃんが
「この脇道を行くとワルンがあるよ」と教えてくれた。

娘と2人でエイコラせっせとバイクを押しながら歩くが、行けども行けども、なかなかワルンは見えてこない。

「せっかくいいことありそう」と思ってたのに…
冷や汗をかきつつなんだかションボリしていたところ。

バイクに乗ったお寺のお祈りの帰りだとおぼしき、ご夫妻とお子さんが通りかかり、
「どうしたの?」と心配して声をかけてくれた。
事情を話すと「ここで待ってて」と言い残して行ってしまった。

それを信じて、田んぼを眺めながら待っていると、ほどなくしてガソリンを抱えて戻って来てくれたのだ。

「ありがたやーー!」

きっとおじちゃんの言ってたワルンから運んできてくれたんだろう。

(颯爽と現れたーー!大感激)

大事な約束の時間に遅れそうだったし、
もう行くのをあきらめそうになってたので本当に嬉しかった。

お礼を込めてガソリン代を少し多めにお渡しすると「いらないよ〜」と。
私からの感謝の気持ちとして受けとってもらうことに。

困ってるときに助けてくれた優しさが心底うれしかった。
やっぱり「いいことあったなぁ〜」と沁みた朝。
虹も味方してくれたのかもね。


それにしても…
バイクに乗ってて停まるの、もう4回目の私。
(しかも、かならず娘も乗ってるときでゴメン)
「ガソリンまだいけるっしょ!」って思いつつ停まるのよね〜
いつも早めに補給しようと思うんだけど懲りないな。

(ペットボトルに入れて運んでくれたガソリン)

バリ島に住んでいて感じるのは、
何かハプニングが起こったときでも、こうして見ず知らずの誰かが気にかけて助けてくれるということ。親切でやさしい人情味を肌で感じる。

みんなそれぞれ用事や仕事の途中だというのに。
時間的なゆとりもそうだけど、心にゆとりがあるんだろうなぁ。

だから私は、心置きなく、またやらかしてしまいそうなのだ。

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