引き止めている声は、誰？
先日、ドキドキしつつ公式LINEをはじめました。
繋がってくださる方がいて、すごく嬉しかった。
と、同時に胸のあたりがチクッとする。
なんだろう？
思い出すのは「調子に乗るな」という声。
学生の頃。
人前で目立ったり、はりきったりするとシラケる風潮があって。
前に出ようものなら、面と向かって
「調子に乗るな」と言われたことがある。
大人になってからも、あからさまではないにせよ、ちがう道を選択することやチャレンジすることへの冷ややかな視線を感じたことがある。
私のまっさらな「やりたい！」という原動力は、くじかれて、しぼんでしまった。
そして目立たないよう自分の中だけで抱え込んだ。
大切な「やりたい」をそれ以上傷つけたくなかったから。
そんなの関係ねー！って
突き抜けてゆけたらいいのだろうけど。
当時は、その勇気がなかったのよね。
まわりの空気感に合わせて
なんとなく大丈夫そうな自分でいることを選んだ。
そのうち、本当に好きなことがわからなくなった。
今でも、なにかにチャレンジするとき
とくに人前でなにかを表現するとき
とたんにこわくなって足がすくむ。
でも、こわいながらもやってみると
あっけなく大丈夫だったりして。
それを何度も何度も重ねて、今に至ってるんだろう。
こわい、と、大丈夫、を
大なり小なりくり返して、
その時々の傷は癒えていった気がする。
「調子にのるな」
それは、過去の傷をかかえた私が私を守ろうと
今なお引き止めている声だったんだね。
誰かの「ひと言」って良くも悪くも残るもの。
でも、それを採用し続けるかどうかは
自分で決めていい。
自分が自分にかけたい言葉だけを
採用したらいい。
自分の調子をよくするのは自分しかいないもの。
あの頃の私も、
目の前の子どもも、
ええ歳を重ねている大人も、みんな
「大いに調子にのろうぜ！」
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バリ島ウブド在住
望月さゆり
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