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お腹が温まる話

 今、色々な情報が錯綜していますが、「体が基本!」「免疫力を下げないように!」なんて、改めて噛み締めている方も多いことと思います。
 さとう式的に考える腸活、体の内側から温まる事を少し書きたいと思います。

腸の大切さと温かさ

 腸は大切です。腸が免疫を司っている、なんて話を耳にしたことがあるかと思います。免疫細胞の70%は腸に存在すると言う数字もあります。そして腸内細菌のバランスを良い状態に保つために、様々な方法が提示されています。
 ここでは筋肉の話を少々します。温かくしてあげること、緊張をほどいてあげることも、腸が元氣に働くために大切なポイントです。冷えは腸の働きを鈍らせますし、人と人の緊張が伝わるように、筋肉が緊張していると腸にも伝わるのです。

筋肉は熱を産生する意味でも大切

 筋肉は良い状態だと、血液やリンパ管内のリンパ液や間質液をポンプして、酸素と栄養素が細胞へ行き渡る手助けをしています。逆に、ストレスからくる緊張や、使い方の癖でギュッと固くなると、体液ポンプがうまく働かず、周りの細胞への酸素や栄養素の供給が滞ることに繋がります。
 それは筋肉細胞への供給にも、もちろん言えることで、固く緊張した筋肉はうまく代謝できません。筋肉は力の発揮だけでなく熱を産生する重要な役割があり、酸素と栄養素が届かなければ、その役割も十分に果たせないことになります。

大腰筋に注~目!

 さとう式では、腸のすぐ近くを通る筋肉 “大腰筋(だいようきん)” をゆるめることを重要視しています。大腰筋は強くて大きい深層筋です。背骨から骨盤の中を通り、左右の大腿骨に繋がっています。直ぐそばを太い血管が通り、内臓や腸と隣接しています。

 と言うことは、この大腰筋の状態を整えてあげることで、お腹(腸や内臓)の温かさに繋がるし、太い血管を通じて全身へも温かさが届く、と言うことになります。これは特別なことではなく、自前の熱産生機能が十全に働ける状態へ戻してあげればいいのです。

 ヒトなら誰でも、いわば湯たんぽが内蔵されているかのように、内側から温まるようにできているのです。

撫でるだけ

 ではどうするのか。いつものごとく、撫でてあげてください。
 施術を受けるのも、もちろんとってもおすすめですが、自分の手ひとつで、簡単にゆるめてあげることができます。

 まず、軽く足踏みをして脚の重さを確認します。それからケアをしてみてください。

①肋骨から脚の付け根へ向かって、左右それぞれ撫で下ろします。大腰筋は大体みぞおち辺りの背骨から始まりますので、みぞおちラインから撫で下ろすようにします。
②前側を撫でたら、同じように背中側も撫でます。手の届く範囲で十分ですので、腕が疲れない程度に後ろ側も、みぞおちラインからお尻や太ももの裏辺りまでをさらさら~としてあげましょう。
③前側・後ろ側を撫でたら、ついでに骨盤周りもナデナデしてみてください。呼吸を感じながらするすると撫でていると、内臓がホッとする感覚を感じる瞬間があることと思います。

動画で確認する(撫でる+α)

 ケアをしたら、もう一度足踏みをしてみます。軽くなっていたら大腰筋がゆるんだ証拠♪もし変化を感じなければ、もう何回か撫でてみてください。ポイントは『とにかく優しく』。とにかく優しく、何度か繰り返すことで、脚の軽さを感じられることでしょう。
 軽い状態が元々だと思って、ちょこちょことケアしてあげることをおすすめしております。

 実際に撫でるタッチを知りたい方、効果的にケアをしたい方は、出来れば施術を一度で良いので受けてみることをおすすめします。ケアを受けた時の体の感覚を体感することが、ケアの精度を本当に高めます。また直接お体の様子を知ることで、あなたに合ったセルフケアをお伝えできます。

自由に動ける

 大腰筋がゆるゆるとすると、固い筋肉にギュッと圧迫されていた近辺の内臓がゆったりと動けるようになります。筋肉に引っ張られていた骨盤周りも、緊張から解放されます。

 また、優しく触れることでリラックスでき、副交感神経が優位になり、腸の働きが活発になることも期待できます。

 なにより、緊張していた筋肉そのものが「ギュー」から「ふわっ」になり、本来の動きが出来るようになるのです。少しの動きでもゆったりと自由に動き、お腹の中からポカポカと温かさが広がります。
 考えただけで、気持ち良さそうじゃないですか?

まとめ!

 筋肉の緊張をほどいて、自由に動けるようにケアをしてあげることで、体本来の働きっぷりが戻ってきます。色々と考えて口にした栄養素が、すみずみまで届きやすくなります。

 体が温まり、腸が元氣になり、免疫力が下支えされる。そんな状態を、撫でるケアでぜひ常態にしましょう。


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