30歳

「もうアラサーじゃん。」

去年、26の誕生日を迎えた時に冗談半分(とわたしは信じている)でよく言われたセリフだ。

決していい意味ではないんだろうな、フン。なんて思いながらヘラヘラした顔をしてやり過ごしていたけれど、30歳は節目の年であることに変わりはないとも思う。単純にキリがいいので。


思い返せばこれまでは、10年毎盛大に周りの大人たちが祝ってくれた。

10歳のときは二分の一成人式などといってその成長を両親や先生たちがしみじみと喜んでくれた。
20歳なんて大変だ。わざわざ祝日まで設けられて、日本中から成人は祝われる。

30歳はどうだろう?

わたしの知る限り、30歳を祝う祝日はないし、3/2成人式も、ないだろう。

人生大人になってからのほうがずっとしんどいはずなのに、もう周りはわたしの成長を喜んでケーキを買ってくれたり、綺麗な振袖を着せて、「綺麗ねえ」などと言ってはくれないのだ。散々な話だ。



ただ、そんなことを考えていたはずなのに、わたしは自分だけが祝うであろう30歳がなぜか楽しみで仕方なくなってきたし、こんな早くから30歳になることを考えることができた自分を、大人になったなあとうれしく思ったのである。

10歳になったことを意識したのは10歳になってからだったし、ヘラヘラ大学生をしていた頃に関しては20歳なった記憶がもはやない。20歳になったのか不明である。なっていないのかもしれない。(?)

30歳はわたしにとって憧れである。小学生が17歳に憧れるのと似ている。(わたしは小学生の時高校生にメチャクチャ憧れていた。憧れは憧れで終わったが。)

幼い頃のように光の速さで時間が流れるわけでもなければ、青春謳歌していた頃のように刹那的に毎日を過ごしているわけでもないので、節目の年に向けて、ああなりたいこうありたいという気持ちがムクムク湧き上がってきた。あー、だから楽しみなんだなあ。

もうアラサーじゃん、とはいうものの、わたしの生まれは夏なので、数えてみればあと3.5年もあって驚いた。30になることに気づくのが早い。もうアラサーじゃん、と言ってくれた人ありがとうな。
3年もあればきっといろんなことができるだろうな。

30歳へ向けての3.5ヶ年計画をスタートさせたいと思います。

これまでのどの周年祭よりも最高の30周年にするぞー。

わたしはもう人に買ってもらわなくても世界一おいしいケーキ屋さんのケーキが買えるし、お気に入りのファッションもメイクも自分の力でできるのだ。

30歳、やっぱり今からとーっても楽しみだな!なんて子供みたいにワクワクしてしまった。

大人になれるのはまだまだ先のようです。

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