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書きなぐった「宮本浩次縦横無尽」

わたしの書く文には温度差がある

少し客観視しすぎなのかもしれないけど

「宮本浩次縦横無尽」を現地で参戦、アーカイブも最初音源だけで聴いていたが、ホールの中の音と配信で聴く音とが全く違うので、大切な思い出を頭に残したくてアーカイブを聴くことを悩んだ

悩みに悩み、アーカイブは宮本さんの表情を重視して、あの日聴いた音を宮本さんの声を記憶の限り脳裏に焼き付けた

この時点で実は文章をひとつ音楽文に投稿している

まだ、コンサート以外の情報を仕入れる前に目に焼き付けた気持ちを純粋に思ったことを書き綴っただけだ

掲載されるかそれはわからないが、ライブ直後にも関わらずかなり冷めた文章である

もし仮に掲載されなかったら、こちらに投稿しよう

アーカイブ終了後、程なく購入したMUSICAのインタビュー記事も読んだ

現地で購入したコンサートのパンフレットもようやく目を通した

エレカシのことは、言葉数は多くないけど、変わらず大切な存在であることは見て取れた

宮本さんのソロ活動からの想いを市民権(“夜明けのうた”の頃)から社会人を語る

真摯に向き合い感じたことを赤裸々に話してくれていた

わたし達が思うほど作った新曲たちの歌詞を強く想いを込めていると言うよりは本当に日常のひとコマであったりして、でもそれが実に尊いのだ

今と言うよりもエレファントカシマシがデビューした頃からと何ら変わりのないことの繰り返しを綴ってる

ただ、時は流れて宮本さんは歳を重ねていたことだけが変わり続けてることだとくらいだね

そんな情報を頭に仕込んで、もう一度「宮本浩次縦横無尽」あの日焼き付けた記憶を思い起こす

宮本さんがやりたかったことふんだんに詰め込んだ

スタッフたちの目線から発見取り入れたものもあるだろう

映像の演出、ゴンドラ、早変わり、ミラーボールなど

エレファントカシマシでは取り入れなかったこと

ギター手持ちを一曲だけに絞って歌うことに専念してる

歌うことに特化してた

宮本さんが言う社会人の風を受けている様を剥き出しで我々にみせてくれた

このコンサートだって通過点で

バカらしくも愛しき

はかなくもうるわしきこの世界で

日々が今が目指し俺の始まりの場所で

夢を追うこと(生きること)

俺の生涯に悔いなしって言いたいぜ

と、宮本さんの言葉には

今この時を生きる毎日この時を生きている瞬間は過去の始まりだから、瞬間瞬間を大切に使っていこう(先日気づいた宮本さんのオフィシャルサイトをリツイしたら出てくる「さあ、でかけようぜ!」ともタイムリーに気持ちが被った)というメッセージと自身が自問自答しながら次を見据えてるのだろうと感じた

そのただならぬ全力さが「宮本浩次縦横無尽」でいちばん心に残っている

今のバンドのメンバーは宮本浩次に甘えは許さない。

俺らは全力でやるんだから、宮本さん、あんたは歌手なんだからしっかり歌ってくれよ、

ということを常に突き付けられている。それはねぇ、心から幸せなことですよね。

(MUSICA2021年7月号より)

プロ中のプロ達の

プロの洗礼受ける

プロのメンバーも「縦横無尽」に暴れる

宮本さんもプロの歌手

「新人歌手・宮本浩次」は謙虚に受け入れ真正面からタックルする

いや、「縦横無尽」にタックルしたか?

物言わぬ「鬼練」を受けていたに違いない

幸せなことだとわたしも思う

そして本番も「鬼練」そのものだったろうなと回想した

宮本さん、胸を借りたようなイメージが残る

やっぱり悔しいよ。自分の実力からすると、もっと上に行けると思うんですよ。

そういうところが俺はダメなんだなあと今まで以上に思い知らされてる。だから今、

ちょっと開眼していて。やっぱりさ、その片鱗がある、みたいなところで終わりたくない

(MUSICA2021年7月号より)

コンサート前のインタビュー記事だが、ソロ始動後より宮本さん自身が凄い!と思うあらゆる方たちのことを各インタビューでも語り認め吸収している。ずっとすっと衝撃を受けながら過ごしてきたと思う

宮本さんの葛藤、自身を昔から「臆病者」と言っていた

50歳を過ぎてのソロ始動までに

何かにつけて躊躇し踏みとどまった時間との隙間に

やりたいことは募っていっただろう

でもその葛藤は間違いではないし悩むべきことであったから今があるんだと言える

30周年の頃自信で語った「世界屈指」だと

そう、もっと高みへ

ただいま「宮本、開眼中」

それが、これからも続くソロ活動なんだ

コンサートでやりたかったと、やってみたこと、課題、これから更にやりたいこと、やらねばならないこともひっくるめて

今回のコンサートで感じた全力さがこれからのやりたいことの活性剤となりこれからも飛躍していくみやじさんを見つめていきたい

「わたしという名の物語の最終章」

“冬の花”での有名なこの歌詞を幾度となくインタビューで口にする

今この瞬間も次のコンサートに向けて心身鍛えて備えてるだろう

体力と知力、成功と課題を抱えて、課題があるから未来がある

もう次なんだ!

宮本さんの3つの顔と大きな野望

バンドのフロントマンとしての「エレファントカシマシの宮本浩次」

エレファントカシマシのたくさんの名曲を広げていくとともに、野音のようなステージに立ちヒリヒリした昔からのエレファントカシマシでいること

50代一人で飛び出した「シンガーソングライター・宮本浩次」

ロック歌手の前に歌謡曲やクラッシックが大好きだった宮本さんの根底にある音楽を宮本流で自由にオリジナリティな曲を世に送ること

(日本ゴールドディスク大賞(企画・アルバム・オブ・ザ・イヤー)「ROMANCE」が売れた(今も売れている)ひとつ実績達成)

そして、市井の世界で語り継がれし「歌手・宮本浩次」

(芸術選奨文部科学大臣賞において授賞理由にエレカシ40年近い活動も含まれており土台が出来上がった)

わたしが観た過去2度のコンサートはエレファントカシマシのステージだったから、フェス参戦の経験もないわたしが初めて観るステージに立つソロの宮本さんは大して大柄でもないし、どこをとってもコンパクトな人が大きく見えた

宮本さんが今回のMUSICAの撮影で感じたこともしみじみ感じる

例えば“昇る太陽”のジャケットや「宮本、独歩」のジャケットや各番組に一人の宮本さんに何が寂しげなものも感じたし

オハラブレイク1人で助っ人の如く参加したフェス(2017.8.5)エレカシの頃だけど、“悲しみの果て”を1人で歌うとき後ろにいないドラムが聴こえなくて頭に来たって、まぁかわいらしいエピソードを思い出してみても、常に4人一緒だったんだから

そのときのみやじさんとは別人ですね(*^^*)

撮影で一人でもどこかに石くん達が見えていたが、そうじゃない一面に気づいたと言うことにコンサートで感じた大きな宮本さんに通じるものを感じた

宮本さんが「エレファントカシマシの宮本浩次」からひとりの歌い手「宮本浩次」へ

わたしは2019年秋ごろ「スッキリ」の天の声ゴールドで職業を「歌手」と言われたときから「歌手・宮本浩次」を意識していたし覚悟もあったと思ったが(余談・音楽文にも書いている)

仕事として稼働したのは2019年末から2020年初頭だった。そのまま独歩ツアーがあれば今とはまた別味の宮本浩次を見られたかもしれないけどそれは運命だから

ライブとしてソロで「労働」したのがJAPANJAM今年の5月か…本当に長かったね…宮本さん…

今、ようやくソロのコンサートが開催出来て、それもレベルの高い方たちと共に出来たことって、たまたま誕生日だったけども、やっぱりコンサートが出来たことが喜びであったと思う

宮本さんにとって何よりもの誕生日プレゼントだったろうね

最後に、「宮本浩次縦横無尽」パンフレットのインタビュアの尾上さんが言われてたことが印象に残ったので記したい

ある程度の歳になると発見や変化ってしづらくなりそうですけど、宮本さんは逆にどんどん変わっていってる

宮本さんの50代の変化にに習っていきたい

宮本さんについて行くっていうより

わたしも55歳何かしら変化を求めながら生きていきたい

共に生きていきたい

と思うのだ

わたしはライブの感想や素晴らしさそういうのを書きたいという想いもあるけども、私の中でどうしても宮本さんの今までを振り返り宮本さんの今と宮本さんの未来、宮本さんの次に見据えるものに目が向いてしまう

そこについてくる宮本さんの「労働」とひとりの歌手の人生を通しながら見つめているのだが

わたしが宮本さんの人生を精査するのはわたしのためでもあるのかもしれない

ようだ

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