不要なものの片付け、 私の場合(出てきた67年前のもの)

このところ、やっと捜し物が少なくなってきた。

それでも長年の生活習慣は抜けきらず、相変わらず探しているのだが。

不要になったものの処分の仕方、人それぞれだとおもうが、私の場合、めんどくさくないことが第一だ。

メルカリや、ジモティーなどの他の人にお譲りすることのハードルは高かった。メルカリで読み終わった本を売ることを昨年取り組んだが、早く手放したいから安く設定してしまう、残ってると気になり、片付けも捗らないのが嫌だった。また、老眼とともに本を買うことが激減。洋服はめんどくさいのでできないのと、お譲りできるような素敵な服は持ち合わせていない。

本は、宅配買取。古い本でも捨てるのに罪悪感を感じてしまうが、買い取れないものも引き受けてくれるので、気持ちよく処分できる。

洋服も同じく宅配買取。バッグ、財布等もお願いした。引取価格はこんなものか、という程度だったので、後に残しておけばよかった!というものもあったが、そんなことはすぐに忘れ、別に困らなかった。これまでに何箱送ったか?!購入金額を考えたら虚しくなるので、考えない!

肝っ玉母さんのくせに腹が決められず優柔不断で悩みまくる性格なので、まだ使うかも、と取っておいていざ出したときには、あのとき売っておけば!と思うし、手元にあるとそれはそれで気になるので、儲けは少ないが一度で終わらせるのが性に合っている。

あと長年取っておいたアウトドア用品。成長した子どもたちは、何年も前から親とキャンプなんて付き合わないのに、親は昔のことが忘れられずもしかしたら行くかも!なんて淡い期待を持っていたのか。キャンプの支度が楽しかった頃は遠い昔。広げて、出して、使って、たたむ、工程はもう無理だわ。ない、ない。

こちらも家まで取りに来てくれる業者を選んだ。思い出達は劣化していて、金額がつかないものばかりだった。それでも自分で処分する手間と時間を考えるとお願いしないはずはない。スッキリ!!

このように、数々の不用品(断捨離のやましたひでこさん曰く、知らないおじさん達)に家から出て行っていただいた。とき、いっとき部屋が殺風景に感じた。インテリアショップに行きたい衝動に駆られたが、出歩くことができないのが幸いした。

一気に片付けてから、しばらくが経ち、先日は書類を整理した。書類は、クリアファイルに入れるのが一番シンプルだと辿り着いた。クリアファイルにマジックで大きく税金、医療費と書いた。いくつかの書類ケースが不要になった。

あと片付かないのは思い出のモノだった。家族の写真、親の写真、親の写真なんて、私が死んだら子供に片付けさせることになる。白黒の古い写真の中で微笑むのは、若かりし祖父母、そこには子供らが知っているじいさんばあさんの面影は皆無。
そして!なんと!すごいものを見つけた。子供のだと思っていたお免状の筒に入っていたのは私の母親の高校(女学校と書いてあった)の卒業証書と成績表だった!生きていたら85歳だから67年前のもの?!それを見て懐かしむのは亡き母以外に誰もいない。代わりに見てあげたがなかなか良い成績だった。母の思い出だったんだな、と微笑ましく思うとともに、67歳の小さい知らないおじさんを想像する。親指大でよれたランニングとステテコ、ラクダ色の腹巻き姿が浮かぶ。自分の想像力も怖い。(汗💦)残念ながらお宝は発掘されなかった。

今週末は、オリンピック観戦しながら、「知らないおじさん」がいないか探すことにしようと思う。

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