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失敗した

久しぶりにどデカい失敗をした。


ことの始まりは今年の9月頃。
退職を伝えた直後に、お世話になった先輩から電話がかかってくる。

先輩「辞めるんだって?なら辞める前にもう一仕事してけ」
茅野「(お世話になった先輩だし無下にはできないな) …良いですよ?」

それは自社の部署紹介HPをリニューアルしたいという内容だった。
仕事柄、HTMLをいじれる人間は他におらず、また本業とは畑違いすぎる仕事だった為、正式な以来ではなく、個人的なお願いという形で話は進んだ。

嫌な予感はこの時から感じていた。
何せHP作成とあれば、どういう雰囲気のサイトにするのか?とか、どんなコンテンツをどういう配置で置きたいのか?など、ヒアリングする事項は山ほどあるはずなのに、開口一番…

先輩「良い感じで、お願い」

何を持ってして「良い感じ」なのか、どういう使い方をしたいのか、どんな配置・色などなど、ヒアリングするべき事項を全部すっ飛ばしている。その辺を切り詰めていかないといけなかった。しつこくても良いから、しがみついてでもイメージを聞くべきだった(あと責任分界点)
私の最大のミスはこのポイントだったと、今では考える。

案の定、締め切りすら曖昧な状態で作業に入り、幾度とないリテイクを繰り返しようやく完成に近づいてきたその頃。ちょうど本業務の方が多忙なシーズンに入ってしまい、結局ウヤムヤのまま制作をし、日は過ぎ去っていった。

そして時は変わって11月末頃。
最終的な完成形のデータを渡し、今後の制作について先輩に相談メールを送ったのだが帰ってこない。変だなと思いつつ、部署紹介のHPを見てみると自分が作ったサイトへのリンクだけ貼られており「1月1日リニューアル予定」とデカデカと表示されていた。
…おかしい。使い方の説明まではしていないのに、リニューアル日を先に決めてるなんて変ではないか?HTMLの知識をいつの間に得たんだ?不思議と思いつつ、また日は過ぎ去っていく。

そしてまたまた時は変わって12月中旬。
部署紹介のHPを再度見にいくと、私がデザインしたサイトに近い形でサイトを組み立てている状態だった。

唖然とした。
人が他部署の為に、時間を割いて、無料で、何回もリテイクを受付け、変更を重ね、仕様にないものまで実装し、我が社の中では誰も真似できないレベルで作り上げた物を、こうも簡単に切り捨て改悪し、オリジナルデザインと銘打ち公表する。
結果その評価というのは依頼した先輩のものとなる。


金銭契約は「その仕事に責任を負わせる事」とどこかの漫画で読んだことがあるが、本当にそうだと痛感した。こちらの勝手な人情など、依頼した先輩からしてみればただのお節介。そのお節介で、他の追随を許さない程の成果物を先輩は得た。こちらからすれば一切の徳もない、時間も奪われ、評価されず、一円の得にもならない。全くの無駄仕事を摑まされたという訳です。



久々に痛恨の痛い目を見たので、これを教訓に仕事の依頼がきた際にはキッチリと打ち合わせをし、契約という形で仕事を進めていこうと誓うのでした。

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