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20代に効く、人生曲線のすすめ

山田小百合( @salily1214)です。CollableというNPO法人の代表をしています。

12月14日に30歳になりました。30歳になったら、「おめでとう!」よりもいろんな先輩方が「ようこそ!」って言ってくれる。新しいフェーズの仲間なんだなと感じている今日このごろです。30歳になる漠然とした不安を感じる人も結構いて(私もその1人)、実感がわかないのになんだか遠くまで来てしまうことを感じさせる年齢なんだと思います。

30歳になった私は、ここ数年、仕事柄高校生との接点が多く、高校生からさゆちゃんと呼ばれる日々を過ごしています。30歳のさゆちゃん、なかなか味わい深いです。笑 非営利のプロジェクトに関わる若者なんて成熟がはやいので、最近だと「起業とかしてみたいです」とか「NPOでの仕事気になります」とか「私も自分がやりたいことを見つけて挑戦したいです!」とか、高校生に言ってもらえるようになりました(相談?)。私よりもこれからの時代の先端を生きていく高校生の子たちにそう言ってもらって相談してもらえるのって、とっても嬉しくないですか?

大分の田舎で育った私からすると、ロールモデルなんて生きている人間として存在するのかすら想像できなかった。そんな中、高校生のときにBlogが世に出てきて、誰かと出会う代わりに、大学生有名ブロガーさんのブログを当時たくさん読んでいました。あれのおかげで行きたい大学が妄想できたし、東京に出たほうが良いと思えた。自分の数年先も考えてみたりできた。まるでバーチャルなナナメの関係を勝手に探していた感じです。

そんな経験もあって、中学生の時からテキストサイトをつくり、高校生でブログを書いていた自分としては、今の自分のブログは、あのとき高校生だった自分のような人に届けるように書いているんだなということに最近改めて気づきました。(周りの高校生や大学生たちがしれっと読んでくれてたりするんですよね。)

そんなこともあり、そしてブログの1つの立ち位置を今回は意識化できたので、30歳の節目ということもあり、30歳になる直前にやってよかった「人生曲線を描く」話を共有したいと思います。

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人生曲線って、人生グラフとか、モチベーショングラフとかものによっては呼び名が様々ありますが、要はこれまでの自分の人生の浮き沈みを折れ線グラフみたいに描くやつです。これが30代に突入する前の漠然とした不安の闇にいた私にとって、すごく効きました。

実は30歳を目前にして「自分で書こう!」と思ったわけでなく、これからの自分の事業を考えていく上で人生曲線を書く機会がたまたまありました。それはマザーハウスの副社長である山崎さんが主催する経営ゼミ(通称「山ゼミ」)でのこと。1期生として最近参加していました。

(11月3日の大きな仕事の数日前にゼミの日程があるときは本当に辛かった。まじで頭フラフラになりながら柏の葉に帰ったことを覚えています。それくらい、めちゃくちゃ頭使って考えられる大変有意義なゼミでした。その話はまたいつか。)


最初の宿題が、とにかくこれまでの人生の歴史を振り返って、何を考えたのかを曲線で整理していくこと。ここで気づいたのですが、意識的に振り返らないと、自分がどんなことが好きだったのか、何の経験で何を考えたのかとかって意外に忘れていくんですよね。自分の得意なこと好きなこととかが意識化されずに目の前のことを頑張ると、簡単に自己肯定感が下がっていく

書いてみて気づいたのですが、あのときこれが好きだったからこれをやるって決めたんだっけ。じゃあ今のあれは?と考えたり。この時の決断無駄にするんだっけ、と思い直したり。特にこの20代後半のときのいろんなことを思い返してたんです。人生の大事な場面。どれも忘れかけてた。

そんでもって、振り返ったことを踏まえて今の自分と対峙していた私に気づきました。

ちなみにアイキャッチのほうが、これより前に詳細に振り返るために書いたもの。

ポイントは、原体験を3つ書くこと。もう1つは下がったときに何を考えたのかを書くこと。

これを書くにあたって、NewsPicksの、メイクマネーのこの回も大変参考になりました。

この回でも「起業家は一流のストーリーテラーであれ」とありますが、そもそも何を語るのかは、何をするのかによって変わってくる。だからこそ、今生きている自分の立場から過去を見つめ直すことが大事なのだなと。それは起業家のみならず、多くの人にもぜひおすすめしたいです。思考は言語。語りは意識に繋がります。

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実はこのnoteの下書きの中に「このまま30代を迎える私はやばい」っていうやつが残っていたんですね。2017年12月10日。1年前、やっぱりめちゃくちゃ焦っていた! 特に自分の課題関心から始まった法人の経営をする中で、「このままじゃだめなんだけどどうも納得いくように変えられねえ」って悩んでいたんですね。

起業したのは24歳のとき。大学院の修士課程が終わって、だいたいみんな華やかな起業で働くか優秀なやつは博士課程に進学し、私だけ、2013年4月、何も肩書がなかった。なかなかしびれる経験だった。親もサラリーマン家庭なので起業が身近じゃない。で、やってみたら私にはなかなかセンスが感じられない6年間だったなと思うわけです。努力の仕方も下手だったと思う。

30歳になって、若手のなんちゃらとか、アンダー30なんちゃらとか、〇〇ノミネートとか、周りの華々しい活躍とは裏腹に、私にはほとんどなく、今年はCAMPのみなさんとキッズデザイン賞を受賞できたことくらい。ほんと、周りはどんどん抜きん出ていて正直焦る。悔しいとも思う。だから活躍しているね!と言われることにとっても違和感がある。でも妥協してこれからの行末を決めたくない。そう言いながらもがいていた20代後半でした。

なのでこのまま何も見えなかったら、今までやってること全部やめようかなと思っていました。リミットはあと数ヶ月だなあ、って1人考えていて。noteでも「このままじゃやばい」と書こうと思って、結局何も生産してねえ内容だとおもってお蔵入りしちゃったけど、でも山崎さんやゼミ同期のみなさんのおかげで、その状況に晴れ間が見えてきて、清々しい気持ちで30歳になりました。30歳になる前にできてよかったなー。これからも何度もふりかえろっと。

これからのことがうまくいってもいかなくても、今ある自分から過去をもう一度振り返って語りにしていく習慣は忘れないようにしたいと思いました。みんなもやってみてね。ということで、これからもどうぞよろしくお願いします。30代楽しむぞ。

ということで1つ眠っていた下書きは化けて生まれ変わりました。

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