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ねこバスが横切った夜



昨日の夜、どうしても忘れたくない、残しておきたいことが起こったので、久しぶりにnoteを書こうと思う。


昨晩22時頃、わたしは友人たちと公園のベンチで談笑していた。
秋の夜長、ホットコーヒーとアイスを食べながら、さらりとした心地良い空気に包まれて、とても穏やかで平和な時間だった。


その日は1日晴れていたが夜になって少し雲が出てきた。明日は10℃も気温が下がって雨が降るらしい。半月から1日過ぎ、少しだけぷっくり膨れた朧月夜。風はそんなに吹いていなかった。そんなに、というより吹いていなかった。


突然、後ろの木々がざわめき始めた。
雨がもう降り始めるのか?いや朝の天気予報では明日の昼前から降るって言ってたからまだ早いはず。

しかも、待って?結構木がたくさんある公園なのに、後ろの木々だけゴゴゴゴゴという音がしてる。周りの他の木は全く揺れていない。

友人も異変に気づき、なんであそこだけ?と言った。
すると、今度はその下の地面にボトボトボトっと音がしたのだ。

雨?
雨じゃない。
濡れてなんかない。

どんぐり降ってきた?
いや、確かにこの公園どんぐりいっぱい落ちてるけど、そこには何も見えない。

なんだなんだと思っていたら、頬の横をザザザザっと、横にあった木々が少ししなるくらいの強い風が過ぎていった。

すると目の前の大きな池の水面が波打ち、向こう側の木々がザワザワザワっと大きく揺れた。


その間、反対側の木々や周りの木は一切揺れておらず、明らかに見えない何かがそこを通り過ぎたかのような感覚を覚えた。
しかもそれはわたしだけではなく、隣にいた友人たちも同じだった。


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公園に来る前の居酒屋で、とても賑わっていたがお店にいる人が誰も喋らずだけシーーンとなる瞬間があった。
「今、神様が通ったね」
よく聞くことわざを誰かが言った。

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しばらく茫然としていて、そんなことを思い出した。
今も、神様が通った?
いや、もうそんなレベルじゃない。
リアルに何かが通った。
直感的に、ねこバスだと思った。


ここは、井の頭公園だったから。


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