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病歴

一番初めに「おかしいな?」と思ったのは2010年ころ。今から13年前ですね。
漫画制作のために取材に行って、そこで色々な人と出会ったのですが、他人の言葉同士が全く違う意味を持ってつながっている!と感じ始めました。
「私の知らないところで、あの人とあの人がつながっていて、壮大なドッキリを私にしかけているのかもしれない」
そう、【妄想】です。

実は父も統合失調症を患っていたので、病気の存在は知っていました。
なので私は、ありえないはずなのに実際にあるように思えることを「これは本当かもしれないし現実は違うのかもしれない」と自分の感覚を半分信じて半分疑うという状態で半年くらい生活していました。

しかしこもりきりの漫画の仕事でストレスがかかったのでしょうか、5日ほど眠れなくなってしまい、妄想を100%信じるようになりました。
一人暮らしの部屋に漫画作業の手伝いに来てくれていた姉を巻き込んで、混乱した言動をとってしまいまいした。
姉にサポートしてもらい、混乱しながらも「私も父と同じように発症してしまったか」と観念して病院に行きました

病院ではリスパダール6mgと眠剤を出してもらい「1週間くらいこんこんと寝てください」と先生に言われました。
これが1回目の急性期です。

長時間は眠れなかったものの、薬のおかげでだんだんと元の状態を取り戻していきました。
この時は「妄想性障害」と診断されていたようです。


2回目の急性期は2019年。
とある男性と出会って両想いになったのをきっかけに、1週間ほど眠れなくなりました。私の場合、嬉しい刺激もトリガーになるようです。
「彼は忙しくて会えないけど、魂になって私の部屋にやってきてくれているんだ」という妄想(やばいですね…)のほかに、大量の鳥の声やコンビニの入店音、自分の声が男性の声になって2重に聞こえるなどの【幻聴】もありました。

大量のラインを彼に送り、自分で「これはアカン」と思い同じ病院を受診しました。

その男性とはそれきりです。迷惑をかけてしまったなあと今も申し訳なく思います。



3回目の急性期は2021年。
某少年誌の漫画学校に作品を送り、応募したことがきっかけでした。
返事を待つストレスから不眠や感情の揺れが起こり、「パラレルワールドに来た」と妄想が…(これもやばい)

この3回目の急性期は入院となったのですが、エッセイ漫画にまとめてあるので、のちほど紹介しますね。


主治医にも確認したのですが、どうやら統合失調症の症状として「疲れたりすると幻聴が出る」などなだらかに発症するタイプと、「発症するときは一気に」と急に症状が出るタイプがあるようです。

私は日常生活では自分が病気だということを忘れてしまうくらいなので、完全に後者ですね!

4回目の急性期…とならないように油断せず無理せず、毎日の薬を忘れずに飲もうと思います。

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