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ミスiD2021 ファイナリストになりました。

11月25日、
復活戦の追加合格者として、ミスiD2021ファイナリストに選出していただきました。

偶然にも、この日は去年私が母親に大学中退を申し出た日で、ちょうど一年。
とっても素敵な偶然だと思いました。

ADHDによって併発した鬱などもあり、ほとんど不登校になっていた大学生活。
それも4年目の終わりに差し掛かるころに「辞めたい」と言ってしまった為、
母親からは「育て方を間違えた」とひどく悲しまれました。

それからちょうど一年後、
私はたくさんの人の応援のおかげで、ファイナリストまで昇り詰めることができました。

今回の復活戦、
私は特に顔面がいいわけでもなければ、バズコンテンツでもないので、
「10万でも100万でも課金してくれ」と復活戦参加を表明したものの、
自信は少しもありませんでした。

復活戦開始の深夜2時時点で10位。
それが、翌朝ランキングを見たときには3位にまであがっていて
かなりパニックになりました。私が?どうして?

ファンランキングには、見覚えのある人の名前がたくさんあって、
私の今までをずっと見守ってくれていた人ばかりでした。

もどかしいのは、私がどんなに「頑張る」といったところで
ちあを投げてくれるのは私ではなく応援してくれる人たちなわけで、
もちろんセルフで課金をしてちあを集めることもできたのだけれど、
給料日前でお金はほとんど残っていないし…。

みんなのことを信じるしかない。
その中でせめてもの、私のできることをと思い、期間中はたくさんの量の投稿をしていました。

せっかく復活戦でたくさんの人に見てもらえるのだから、
誰かの心に届くような、少し勇気づけられるような、そんな文を書こう。

そう思って、投稿には、
私の生い立ちや価値観、好きな人や場所の話、そして『人生をあきらめないで』というメッセージを込めた分を添えました。

1日目の夜時点でランキングは1位になっていて
寝ている間に抜かされたらどうしよう…と考えると、夜もしっかり眠ることはできませんでした。

追い越す立場よりも、抜かされる立場の方が何倍も怖かった。

翌日の昼配信の時点で、順位は2位に降格。
1位との差は4万ぐらいあって、不安は大きくなるばかりでした。

せっかくここまで上げてもらったのに、みんなの気持ちを無駄にしたくない。
その一心で、ラスト一日も投稿と配信を続けました。

私のことを好きな人たちはきっと、私がファイナリストになればすごく喜んでくれるから。
みんなの喜ぶ顔が見たい。私が報われることで報われる人がたくさんいる。
その気持ちで何とか持ちこたえていました。

復活戦で、他の人たちはコラボ配信などをしている中、
私はミスiDに知り合いがほとんどいない為、一人での配信が続いていて。
正直うらやましかったし、孤独を感じて仕方なかった。

でも、
オタクとして私を応援してくれている人だけでなく、
終盤では友達や、大学の先輩、後輩と、身近な人たちも応援してくれて
「まだみんながいるから大丈夫」そう思うことができました。
孤独だけど、孤独じゃなかった。

最後の夜の配信、
自分のつくった曲の弾き語りライブを行いました。

せっかくのチャンスだから、
色んな人に私の曲を聴いてほしかった。

明日は月曜日で会社も学校も始まるし、
私のことなんて知らなくて、陰鬱な気持ちになっている人もきっとたくさんいて、
その中で、フラッと配信を見に来てくれた人の、明日を頑張る希望になれたら。
そんな思いで一時間、語って、歌いました。

セミファイナルの選考期間で私のことを知らなかった人も、
復活戦で見つけてくれて、応援してくれて。
私の歌とギターはお世辞にもうまいとは言えないけれど、
誰かの心を動かす力があったんだ。それは私自身にも。

最後の一時間、忘れらんねえよの「バンドやろうぜ」と「バンドワゴン」の弾き語りをして
そのとき、たくさんのハートが投げ込まれて、すごくきれいでした。涙でほとんど見えなかったけど。

人に褒められた経験が記憶に全然なくて、ずっと孤独感を感じていて
それが、たくさんの愛に支えられていたんだ、私は愛されているんだと強く実感できた瞬間でした。なんかエンディングみたいだったよね。

結局最後の最後、結果は2位に終わりました。

正直めちゃめちゃ悔しかったです。
こんなにみんなが頑張ってくれたのに。
なにより、私を応援してくれた人たちが、希望を見出してくれた人たちが
「どんなに頑張っても、結局のところ結果が全て」という認識に絶望してしまうことが怖くて辛かった。

私は「頑張った」という事実は認められるべきだと思っていて、
結果の伴わない努力に意味がないとは思いたくなくて。
確かに、社会なんて結果が出なければ頑張ってないことになってしまうことがほとんどだけど、
それを認めてしまったら、私のいままでの人生は全部意味のないものになってしまう。

私は今までの人生、『成し遂げられた』ということは一つもありません。
大きなことを成したとか、そんなことは一度としてなくて。毎日を生きることで精いっぱい。

普通の人にできることができなくて、『頑張る』ということすら頑張らないとできなくて、
それでも、足掻いてきた道のりにこそ意味があると思っています。
そのおかげで、こんなにたくさんの人に愛される人間になれたから。

人それぞれ考えや正義があるし、私のこれは甘えになってしまうかもしれないけど、
それでも、頑張ることを頑張る人たちのことを肯定するために、その日々を抱きしめるためにも、私は私の道のりを否定せずに、認めたいです。



そして、

復活戦から2日後の11月25日、3名の繰り上げ合格が発表されました。


泣かないつもりだったけど、発表されたときは泣いちゃったな。
去年の「ミスiDを後悔させる会」も含めて、ここまでの道のりが無駄じゃなかったと肯定してもらえた気がして。

「頑張れば、必ずとは言えないけど、いつかちょっといいことがあるかもしれない。」
いまを諦めかけてしまっている人たちに、人生に絶望してしまった人たちに、
私が落ちてしまうことで「こんなの綺麗事だ」と絶望させてしまうことが何よりも怖かったから、私自身も、もう立ち直れなくなってしまう気がしていたから。

希望を見せることができて、本当に良かったです。

正直、不誠実と言われてしまえばそれまでだし、それなりの批判は覚悟している。

それでも、「1位じゃないのにファイナリストになってしまってごめんなさい」という気持ちはついて回ったし、批判の声に落ち込むことは多々ありました。

でもここまできたら、進むしかない!

すごく勝手だけど、私は復活戦に参加したセミファイナリストみんなの気持ちを最終選考に持っていくつもりでいます。

「あの時ファイナリストになったのが、莉紗ちゃんでよかった」
そう思ってもらえるように、みんなに恥じない私でいたいから。

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