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J.M.Weston Alden Parabootなど定番革靴ばかりを履く個人的な理由

革靴愛好家、おそらくはファッション好きの中でもかなり拗らしたクラスタ。革の質やフィッティング、いつの時代のどこのメーカーが良いだ悪いだなど…たしかに語られるテーマは色々ある。しかしそれは、根本的にに嗜好品としての捉え方であって、市井の者が道具として捉えているのとは明らかに別の世界の話である。

(自覚はあるので敢えて言うが)それなりの値段の革靴を履いていることで、革靴愛好家という括りにされることがツイッターでたまにある。が、はっきり言ってそんなことは全くない。理由は純粋に、革靴にそういった思い入れがないからだ。思い入れがあれば、もう少し個性のある革靴選びになっていただろう。

臆面もなく言えば、評価の定まっている革靴の中から自分の体格や服装に合いやすいモデルを最低限選び、普通のケアをしてできる限り長く履く。嗜好品ではなく、あくまで道具として。

モデル選び

以前の記事でも書いた通り、革靴はそれなりに高価なので、なるべく様々な格好に合わせやすい汎用的なモデルを選ぶよう努めている。結果、現在は

①コインローファー
②プレーントゥ
③Uチップ

の3足となった。この3足に落ち着くまで、おそらく10足程度の革靴を購入して入れ替え続けた結果となっている。5足までを許容としてもう少し増やしたい気持ちもあるが、新しい生活様式で着る服はカジュアル寄りのものが多く、ここ最近は革靴よりスニーカーに気持ちが傾いている。また、日常的に手入れをして気にかけられる数の限度としても5足以内が限界と感じる。

オンでもオフでも履けるデザインであることを念頭に置いているため、内羽根のモデルは選択肢から除外している。生活上特に困ることもない。また、靴のケアの道具を無闇に増やさないためにも、色は黒しか買わないことにしている。茶靴の魅力も理解はしているつもりだが、モノを所有するには限度があり、そこまでの情熱を革靴には持ち合わせていない。感情は服以上に冷めている。
ただし(あくまで個人的見解だが)語弊を恐れず言えば、値段は重要だ。革靴には愛でることができる価格帯とそうでない価格帯が確実に存在する。いわゆる「コスパの良い革靴」も過去に購入したことがあるが、長く愛用することはなかった。その分、道具と割り切っても、シューキーパーやケアの用品はそれなりに揃えた。モデル選び以外の部分でも、革靴とシューキーパーの相性など、多少は読むに値する内容を書き記した(と思いたい)

J.M.Weston 180

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