体験レッスン
お子さんに体験レッスンを受けてもらう時に、大切にしていることがあります。
それは
ピアノの蓋を本人に開けてもらうこと
です。
え、なんだそれ?って思われるかも知れませんが、チッチッ(←人差し指を横に振っています)
家に本物のピアノがある、というご家庭が少ない昨今、子どもにとって、ピアノはとてもとても大きく見えます。「なんだかすごい物」なのです。
とても大きな、なんだかすごい物の蓋を開けたら、なんだか細かい白黒の物体が並んでる!88個も!
子どもにとって、こんなエキサイティングなことはありません。
大人のピアノ愛好家の皆さんも、ストリートピアノを見かけて「蓋を開けていいよ」なんて言われたら、なんだかドキドキワクワクしませんか?それと似たような感覚だと思うのです。
体験レッスンは先生との出会いだけでなく、ピアノとの出会いの場でもあります。
ピアノ講師にとって商売道具であり、触れない日はないピアノですが、時々子ども目線に立って見つめてみることも大切だな、と思います。
さぁ、今日も一人、かわい子ちゃんが体験レッスンにやってきます。蓋をバッチリ閉めてお出迎えです!