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スノーボール

「スノーボール」
検索するとお菓子が上位に出てきますが、私にとってのスノーボールはカクテルです。

学生時代の4年間、ホテルのBarでアルバイトをしていました。

先日、応援しているピアニストさんが「昔ホテルのBarで働いていた」とnoteに綴っておられたことをきっかけに、学生時代のBarでの記憶があれこれと思い出されました。

フロアから見える夜景、職場の皆さんがとても温かかったこと、VIPのお客様のお話が異次元すぎたこと、慣れない頃の大失敗、かかっていたジャズの曜日毎のセトリ、テンタン(10オンスタンブラー)の磨き方のこだわり・・・全てがとても懐かしいです。社会生活におけるコミュニケーションの基礎を学んだ場所でした。

中でも一番の思い出は、仕事終わりにバーテンさんが作ってくれるカクテル。
隣のレストランから届く温かいまかない(←絶品💕ホテル料理だもん)と共に、毎回美味しくいただきました。
 
何もお願いせずとも、その日の私の体調や様子を見て、相応しいカクテルを作ってくれるのです。大学のレポートに追われて睡眠不足の時に、スッと温かいジンジャーティーが出てきたり・・・ホテルで働くプロフェッショナルというのは本当にすごいです。お客じゃないのに。ホントありがとうナベさん。(名前出した 笑)

ある日ナベさんが、見たことのない、ちょっと変わったカクテルを作ってくれました。見た目は濁っていて、何だか色も地味。

さ:見だことねぇよ?
ナ:スノーボールって名前なんだぁ
さ:雪ぃ?夏だけっども
ナ:季節関係ねーばい、いいがら飲んでみ
さ:(ごくごく)
ナ:うまいばい?
さ:うまいー!!何入ってんのこれ
ナ:アドヴォカートって卵のリキュール。あと炭酸とライムだぁ。

全編東北弁でお届けしましたが、伝わったでしょうか?(笑)
このスノーボールというカクテルが、今でも私の中で不動の一位となっています。本当に美味しいです。

東北を離れ、東京で社会人生活を送る中、色んなBarへ出向くたびにスノーボールをお願いしました。
でも、作ってもらえるのはほんの一握りのお店だけ。「アドヴォカート」というリキュールは珍しく、置いているお店は少ないのです。

そして作ってもらえたとしても、何だかナベさんの味とは少し違う。ナベさんの作るクリーミーなスノーボールが飲みたいな・・・ずっとずっと思い続けてきました。

以前東北を旅した時に、ホテルから独立したナベさんのお店で飲ませてもらいました。その時にしつこくレシピを訊いたのですが、詳しいことは絶対に教えてくれない・・・彼らの企業秘密なんでしょうね。

思い出したが吉日!!
教えてもらえないものは自分で作るしかない。
主な材料はわかっているし、味もしっかり覚えてる。問題は材料の調合比率、粒氷の分量、シェイクのさせ方だばい!!タンブラーで出てきてだがら、シェイカー使ってないかも知んねぇ。やってみねっきゃわかんねぇけっども。(興奮すると言語変わる人)

というわけで、スノーボールプロジェクト始動です。理想のスノーボールに到達できるか?ご興味ある方は続編をお待ち下さい。

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楽天にいくつか種類あったけど、これに見覚えがある気がするんだよね・・・