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ようこそ想定外

ごきげんよう。さよりんです。
この記事をお読み下さりありがとうございます。実際にお会いしたことのない方がほとんどでしょうに、一介のピアノ講師が綴るよしなしごとにたどり着き、目を通して下さる。こんな幸せなことってないです。本当にありがとうございます。
…と、たまには丁重にお礼をば。
またしばらく言わないけど(笑)

皆さん、お子さんはいらっしゃいますか?
いらっしゃらない方は、親御さんとの関係性でも構いません。ご自身の過去と照らして読んでみて下さいね。

私は2011年の秋に娘を出産しました。
早いもので、もう小学6年生です。
中学受験をするとか、気になる男子が公立中学に行くからやっぱ受験やめようとか、脳内に何本も虹がかかっている時期です。

私は新潟の山奥の出身で、親を「パパママ」と呼ぶ人を知らずに育ちました。大半は「とーちゃんかーちゃん」呼び、サラリーマン家庭の我が実家は少しハイソに「お父さんお母さん」呼びでした。

娘の育児が始まったのは平成の世。しかも横浜なんていうハイソofハイソな土地。周りはもちろん「パパママ」が主流でした。
さぁ、問題勃発。私は「ママ」と呼ばれる自分が想像できず、なんか気持ち悪い!感覚に陥りました。
夫に話してみると「俺もやねん…」と。
夫は京都出身で、男二人兄弟。義母は紀貫之の末裔という身。「ママ」呼びなんてありえなかったとのことでした。

なんていう好都合!!

その瞬間、娘は私たちを「お父さんお母さん」呼びすることが確定しました。よかったよかった。「パパママ」呼ばせる家だって、いずれ思春期なんかになれば「お父さんお母さん」に修正したりするし、二度手間も防げた!いや〜よかったよかった!とても喜びました。

発語の遅い娘でしたが、2歳くらいになると私を「おかしゃん」と呼び始めました。か、かわいい…「ママ」呼びより全然かわいいやないかい…と、娘の可愛らしさに日々悶絶していました。

その後、成長するにつれて、「おかーしゃん」「おかーさん」「おかあ」と、呼び方は変化していきました。

そして現在。
12年ほど育ててきた娘が、急に私を「マンマ」と呼び始めました。時々「ママちゃん」とも。

どゆこと!?

何かきっかけがあったのか、ただの気まぐれかわかりませんが、初夏あたりから「マンマ」が家庭内にジワジワ浸透してきています。すごく嫌。

そして今日、ついに夫が私を「ママちゃん」と呼びました。自然な流れで呼ぶのマジやめれ。なんか場末のスナックっぽいじゃないか。
そもそも、私はあなたの母ではない。産んでない。

何が言いたいかというと、人生において、世の中において、絶対に安泰なんてものは無いのだ、ということです。
計画的に何かを成し遂げたとしても、誰かの気まぐれや、些細な偶然でもって、あっけなく結果が裏返ることってあるんですね。身をもって知りました。

この状況から「お母さん」呼びに修正するのは至難の技…流れに身を任せるしかありません。
気持ちを落ち着かせるべく、筆ペンで書をしたためたので、トップ画像に置いておきます。