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慕情

アスパラガスを茹でながら、遠く離れてったあのひとを想った。あなたが幸せならそれでいいんだよ。冷蔵庫からマヨネーズを取る。かじる。味わう。茹で上がったばかりのアスパラガスは熱くて、私の口の中を攻撃する。熱い。あのひとと交わしたくちづけ。この口の中に確かにあのひとの舌が入ってきたことがあった。そんなことを思った夏の夕方。もうすぐ家族が帰ってくる。

文章を書くことをどうにかして夢に繋げられたらなと思っているのです。 頑張ります!