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母の統合失調症の症状と個性、性格

前回は私が初めて、母の統合失調症の症状に気づいた時のことを書きました。
それは私が小学校1年生の時でした。
しかしその当時はまだまだ軽症で、私から見て変わってるなと思うところが、彼女の個性なのか、病気の症状なのかわかりませんでした。小さい私は、母は変わってるけど、優しくて、いつも一生懸命、私たちのお世話をしてくれて、大好きでした。もちろん今も大好きです。
母は本来、真面目で一生懸命で、優しい性格の人だと思います。
統合失調症という病気は、その人の人格が壊れてしまう一面があります。幻覚や幻聴で常に恐怖に晒されて生活しているので、まるで別人のように怒ったり、怯えたり、家族は驚きとともに、愛していた人がいなくなってしまったような喪失感を覚えることもあると思います。
母は私が幼い頃に発症したので、私の記憶には、症状のない母の姿がありません。いつも統合失調症とともに生きている母の姿を見ているので、母は本当はどんな人なのかわかりません。自ら外出することは、ほとんどありません。友達もいません。
だけど毎週金曜ロードショーを楽しみにしていて、先週はミッションインポッシブルを一生懸命見ていました。母が母の世界で、幸せを見つけてくれていて、とても嬉しく思っています。
料理も一生懸命作ってくれます。調子が悪いと、なぜかお味噌汁を作るのに3時間かかってしまう日もあるけれど、味もあんまりおいしくない日もあるけど、がんばって作ってくれる気持ちがとても嬉しく、感謝しています。「おいしい」と伝えると、とても喜んでくれます。
これからも、母の小さな幸せが増えていくといいなと思います。

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