絶対に自分は大丈夫だと思っていた話 in Barcelona

20××年 1月3日

日本語を勉強している現地の友達に、宿題を教える日だった

パウラは日本に留学したことがあって、いつも新しい発見をくれる優しくてかわいくて、おもしろい友達！

”日本人オトコ、変態ネ！日本人オンナノコ、露出しない！

オトコ見るの慣れてない！

だから見たくなる！触りたくなる！日本人オンナ肌を見セヨウ！”

ヨーロッパの女性は露出どころか肩紐が見えていても気にしないし、

男性も目のやり場に困っていない（笑）

なるほど、そんな考え方もあるのか、とその日もとても感心した

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カフェに入ってきた男

パウラには卒論の参考文献に日本語の本があるから手伝って欲しいと言われていた

当時の私の相棒は電子辞書

留学中、日本人以外の学生は電子辞書を持っていなかった

それってパソコン？と何人にも聞かれたけど

ネットには接続できないけど便利だよ、と答えていた気がする

相棒に助けられながら教えること2時間弱、

明らかにカフェの客ではない、物乞い風の男性が入ってきた

（スペインの観光地には物乞いをする人が路上にたくさんいた）

各テーブルの客に近づいてまわる男性は、最後に私たちのところに来た

文字が書かれた画用紙を見せつけてきて、知らない言語だったけれど

きっと「お金をください」と書いていると勝手に推測した

よくわからない言葉も発していた

その男性と目を合わせないようにしながら、

パウラとは彼を無視して話を続けながら、

咄嗟に、机上の電子辞書を隠した

無視すること、30秒くらい？

彼は諦めたのか、とぼとぼ帰って行った

そろそろ飲み物もなくなったし、次のカフェへ移動しようとしたとき

大切なものが無くなっていることに気がついた

iPhone！！！！

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単純な手口（笑）

当時諸事情でスマホ２個持ちをしていたけれど

iPhone にしか入っていない写真をパウラに見せたことは覚えているし

それがそのカフェだったこともはっきり覚えていた

絶対にあの男に盗られた！！！

あの画用紙！！

画用紙でiPhoneを隠して、机の上にあったiPhoneを…

小学生でもできそうな、単純な手口！！！それが悔しい（笑）

近づいてきても彼を見ないようにしてたから、盗んだ瞬間も気づかなかった

iPhoneカバーとカフェの木目調の机はちょうど同じ色で、

しばらく無くなったことに気がつかなかった

（これは関係ない？？？）

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警察にて

警察に行くと「また日本人か」と言われた

よくある手口らしい

ほぼ見つかることはなく、どこかに売られてしまうらしい！

「iPhoneを探す」アプリを何度も使ったけれど、今も行方は分からず

会えることならもう一度会いたい、私の相棒

でも留学期間の半分も過ぎていなかったし

電子辞書を守った判断は正しかったのかも…？

その後やっぱりパソコンの方が例文多いしいろいろ調べられるから

留学後半にかけてどんどん電子辞書は使わなくなったんだけどね

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ちなみに

この事件の前も後も、スリ対策は徹底していたのになぁ

全部基本中の基本だけど…

・貴重品を服のポケットに入れない

（冬にコート着る時は、内ポケットなら入れていいルール）

・カバンは必ず体の前！

（リュックでこれやると観光客っぽいから肩掛けバッグ）

・写メ撮る時、シャッター押す時以外は袖口にスマホを忍ばせて歩く

（萌え袖にしてそこに隠す（笑））

カバンの癖は未だに抜けません！

以上、留学中の携帯トラブルその１でした

私のアイフォン、ドンデエスタス？

アディオス…！！