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充足感〜アイスホッケーがくれたもの

 クリスマスの日、一人で過ごしたけれど、不思議とさびしくなかった。強がりでもなんでもなく、例年だとたぶん「彼氏ほしいな」「誰かと過ごしたいな」とか思っていたけれど。

 朝ゆっくりめに起きて、シャワーを浴びて一日中すっぴんで過ごす。そして、ドラマを一気見して、インスタ見てアイスホッケーの情報を確認して、食べたいときに食べる。掃除したくなったら掃除する。そんな一日だった。クリスマスの日に何かしないといけない、誰かと一緒に過ごさないといけない、そんなふうにどこか感じていたところはあったけれど、今日のこんな過ごし方はとても心地良かった。

 そんなふうに感じたのは、周りの人のおかげかもしれない。いや、そうだ。
趣味でアイスホッケーと出会ったからこそ気付けたのだと思う。
東京に試合観戦に行った時、忙しい中時間をつくって会ってくれる人がいる。せっかく東京来たからと、定休日なのに、お店を開けて防具(アイスホッケーをする時に身に付けるもの)の相談に乗ってくれる人がいる。マネージャーをしているアイスホッケー社会人チームでは、大会だけしかお手伝い行けないのに、快く受け入れてくれる人たちがいる。アイスホッケーの練習では、車を持っていない私のために、送迎をしてくれたり防具を運んでくれたり、声をかけてくれたりする人たちがいる。帰省で福岡に帰ってくるとき、「指導力が上がったと思うから教えたい」と練習に誘ってくれる人がいる。アイスホッケーの情報通で、私が本気で始めるきっかけをくれた母のような人がいる。
 自分の夢を話したときは共感してくれて、悩んでいるときは必ず相談に乗ってくれる人たちがいる。何気ない話で笑い合える人がいる。将来について話せる兄弟がいる。アイスホッケーを応援してくれる家族がいる。

 アイスホッケーのゴーリーを始めてから1年、特に、周りの人から自分がどれだけ支えられているかを知った。周りの人たちの愛に気づいた。そして、周りの人のおかげで、アイスホッケーが楽しくなり自分に自信がもてるようになった。

 よく「アイスホッケー本当に好きなんだね」「向上心あるね」と言われる。それはアイスホッケーを通じて、たくさんの人に出会い楽しさを知ったから。私にとってアイスホッケーは自分に自信をくれるものになった。

 アイスホッケーは趣味だけどすごくすごく大切なもの。同時に、お仕事のキャリアも大事に考えたい。両立はとても難しいかもしれないけど、お仕事の目標を諦めることはできないし、アイスホッケーを止める選択肢もない。
 「選ぶとは何かを捨てること」というけれど、そうじゃない第3の道を探したい。

 自分が上手になってチームに貢献して周りの人に恩返しをしたい。それが私がアイスホッケーを本気でやる理由であり、モチベーションだと思う。

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