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妻のトリセツ 夫の発言にモヤモヤした話

 夫は、優しくて親思いの人だ。
先日、なんだかモヤモヤすることがあった。

 夫は、体調を崩した時を除き、ほぼ毎日晩酌するのだが、健康診断の結果は、最終的にはいつも異常なしだ。

 今回も肝機能の数値に異常があり、再検査をしたがやはり異常はなかった。

 結構な量を飲むので、医師からは、


「肝臓が相当強いですね」


と、言われたらしい。

 ここまでは、いつものように異常がなくて、本当によかった、とホッとするところなのだが、


「あんなに飲むのに何でだろうね〜」


と、聞いてしまった。
 返事は分かっているのに、また聞いてしまい、お決まりの答えを確認することになる。 


「丈夫に産んでくれた、両親に感謝だね〜」


 20年近く連れ添ってきて、朝、晩の食事に、昼のお弁当も作っている。
 この返答に、モヤっとするのはわたしだけだろうか?
 期待する返事、わたしに対する正しいトリセツはこうだ。

「ママがいつも健康を考えて、美味しいご飯を作ってくれるからだよ〜♪」

 結婚したばかりの頃は、先の返答でよいと思う。でも、日々の健康管理をしているのは、今は両親ではなく、妻のわたしなのだ。

 毎年のように聞くこの返答に、いつからか、モヤっとし始めた。

 んっ、なんか違うんじゃない?...と。

「両親に感謝だね〜」
の次に、こんなバージョンもある。

「風邪を引いても、こじらせずに直ぐに治るのは、丈夫に産んでくれたからなんだよね〜本当両親に感謝だね〜」

 やっぱり、モヤっとしてしまう。
親思いの優しい夫なのに...

 多分、夫は来年の健康診断でも、また同じセリフを言ってくるだろう。
 だから、一度くらい言ってみてもいいだろうか。

「わたしが毎日、栄養のバランスを考えて、作っているからだよね」 
って。

 そう言えば、以前
「妻のトリセツの本買ってみた」
って、言ってたけど、
読んだのかな〜?


#妻のトリセツ
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#エッセイ
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