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ビジネス会話改造論1

「月刊機械技術」に連載しているコラム。雑誌では、ページの都合で元原稿が少し短く加工されています。そこで、雑誌の了解を得た上で、10月号の元原稿をUPします。
雑誌を買う方もいらっしゃるので有料です。(定期購読マガジンでは全部読めます)

現在店頭にある11月号には、次のコラムが載っています。書店で手に入ります。読んでいただけると嬉しいです。

なお、11月17日には「日刊工業新聞ナイト」というパワーワードで、前代未聞のオンライントークイベントを行います。ご興味あれば覗きに来てください!

では、10月号掲載の元原稿を、どうぞ。

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ビジネス会話改造論 
1(ビジネスメール)

書店に行けば、ビジネス会話に関する本が山のようにある。どれを選んでいいのかわからず、本の山の中で迷子になってしまいそうだ。
ネットにもビジネス会話の情報ページが溢れている。どれを信用していいのかわからず、ネット情報の海の中で溺れてしまいそうだ。
いずれにせよ、ビジネス会話は遭難案件なのだ。

理由は、ビジネス会話というものは誰にも教えられていないからだ。多くの人が、社会人になって先輩あるいは先方のやり方を見て、なんとなくそのマネをして覚えていく。
だから、「よく考えれば、なんでそうやってるのだろう」ということがあるし、「そもそも、この言い方でいいのか?」と疑問に思うものもある。

ビジネス会話というものは、煎じ詰めれば「で、それは儲かるのか?」になってしまう。それではあまりに味気ないではないか。
そこで、遠回しに当たり障りのない表現を選び、相手に配慮し、時に煙に巻き、さらにこっちの思惑も曖昧にし…、とお互いが二重三重に「儲かるのか?」色を薄めていく。薄めたあげく、相手の真意がつかめず、ときに自分の言ってることすら意味不明になってしまうケースもある。

あまり直截的でなく、といってあまり遠回りでもなく、ほどよいビジネス会話はないものか?
そこで、日刊工業新聞社の大ベストセラー『日本列島改造論』にあやかって、「ビジネス会話改造論」を考えてみたい。

初回は、もっともよく目にするメール定型文のビジネス会話だ。

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1,356字

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