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スペイン 見学ツアーに参加したら1人だったこと

○2013/6

マドリード郊外に建つエルエスコリアル宮殿は、ぜひ行きたかった場所のひとつだ。世界遺産にも登録されている。
内部は撮影禁止だった。

自由に見学することもできるし、英語とスペイン語の見学ツアーもある。ツアーでなければ見学できない場所があると聞き、英語のツアーに申し込んだ。
スペイン語ツアーは、30分おきにくらいに開催されていたと思う。英語のツアーは回数が少なかったが、幸い30〜40分ほど後にスタートするようだった。待っている間、ギフトショップをのぞき時間潰し。

時間になったので集合場所に行くと...まさかの参加者が自分1人!
ガイドさんはにっこり微笑んでいたが、こっちは頭が真っ白状態。英語はわからないけど、参加者に後ろについて行けばなんとかなるでしょと考えていたので。
たどたどしい英語で、「英語はほんの少ししか話せない。聞き取りはまあまあできるが、簡単な英語で。」とお願いしてツアーが始まった。

幸いなことに、本で読んだり、好きで調べたりしているので、聞き取れる単語を繋ぎあわせていくと、なんとなく説明を理解することができた。
ブルボン朝の知識はベルバラからだけど。

初めはめちゃくちゃ緊張していたが、少し慣れてきて、エル・グレコの絵画のところでは
「プラド美術館へは行きましたか?(と言ったと思う)」
「明日行く予定です」という会話も。
ガイドさんはかなりわかりやすく、ゆっくりと話してくれたのだと思う。
それでも1対1では説明の聞き取りに集中しなければならなくて、ツアーが終わった時はどっと疲れが出てしまった(笑)。

有名な王家の霊廟も見学した。空調が効いている霊廟は地下にあり、冷んやりとしていた。ただ、厳かで静かな場所を想像していたので、観光客の賑やかさにびっくり。驚きや感嘆の声が多かったのだろうけれど。

エルエスコリアル宮殿を建設したフェリペ2世は、静かな眠りのために霊廟を作った。しかし、数百年後に、霊廟が騒々しく観光客に観られるようになるとは、想像もしていなかっただろう。

マンツーマンのツアーは大変だったけれど、広大な宮殿内を効率良く見学ができたので、ツアーに参加して良かったと思う。

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