世界の破滅を望む私の思考は正常なのか
私は自分が嫌いだ。歪な姿の自分が嫌いだ。
職場では異性装を認められた。やっと勝ち得た権利。嬉しいはずだ。はずだった。
でも姿見を見て思うのは、どこか歪だ、という感想。
所詮紛い物だ、という感じがしてならない。
どうして私は本物ではないのだろう。
どうして性自認にズレがあるのだろう。
どうして一致した状態で生まれなかったのか。
どうして一致する薬・治療法がないのか。
生まれつきのことを悔やんでもしょうがないことは分かっている。
でも思わずにはいられない。一生、この性別のズレは感じ続けて、消えることはないからだ。うつ病は、寛解に至る可能性はある。それは投薬治療によって至る、ひとつのゴールだろう。
でも性自認の不一致は、治らない。物理的に(外科手術により)、望む性別に性器を作り替えることは可能だ。ホルモン治療もあり、近づくことは可能だ。
でも、近づくだけだ。本物にはなれない。
私は紛い物だ。ホルモン治療は家族の状況を考えると、強行できるような感じでもない。
だから、この胸のふくらみも、乳腺のない、ただの脂肪の塊。太っただけの脂肪。ホルモンを摂取して成長した胸とは全く違う。
私は紛い物。
こんな自分が大嫌いだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?