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チョコよりも大切なものに気付かされた2歳次女の言葉


今年のバレンタイン


バレンタインの一週間前に「14日はバレンタインだね」とパパが言ってきました。
もともと7歳の長女が「バレンタインはこっそりチョコを手作りしたいね」言っていたこともあり、
<サプライズが台無しなんですが>と内心思いながら苦笑い。
後から長女も、「パパ、自分から言ってきたね」とちょっと呆れ顔。


最初に手作りしたいと聞いた時、<面倒だな>と内心思いました。
私はお菓子作りが苦手なのです。
しかも子供の頃から合理的に考えてしまうところがありました。
手作りすることの意義をあまり見いだせなかったのです。
「お菓子はお菓子屋さんで買った方が断然おいしい」
なぜわざわざ時間をかけて、お店に劣るようなものを作るのか。
そう思っていたのです。

それでも子どもが産まれてからは、子どものリクエストがあれば一緒にお菓子を作ることもありました。
今回も、<せっかく子どもたちがやる気になっているから>と思い、手作りチョコを作ることにしたのです。


チョコを手作りする


早速、買い出しです。
ネットで調べた生チョコが材料3つだけでとても簡単そう。
長女に見せると「おいしそう♡」と即決。
スーパーで板チョコと生クリームとココアパウダーを購入。
次に、100円ショップでラッピング用品を購入。

そしてパパが仕事でいないうちにこっそり作ります。
長女も2歳の次女もエプロンを着ると一気にテンションが上がります。
リビングのテーブルで2人並んで一緒に作業。
まず、板チョコを袋から出して小さく割ってボウルに入れます。
長女も次女もポリポリを順調に割っていきます。

チョコを細かくする


その間に私は生クリームを温めます。
レシピによると沸騰する直前に火を止めるとのこと。
弱火で火にかけ始めました。

途中「味見していい~?」との声に、
「分量計っているから、味見はやめてね」と応えます。
それでもチョコの甘い香りに我慢できずにチョコを食べ始める2人。
「こらこら」と慌てて止めに入ります。
チョコを手で割っているうちに、二人の手はチョコでベタベタになっています。
「チョコを作る時に、チョコと生クリームの量が決まっているからね。だからもう食べちゃダメだよ。」と声をかけます。

ベタベタの手を洗うべくキッチンに戻ると、生クリームが沸騰しているではありませんか。
慌てて火を止めるのですが、既に表面にまくが張っています。
量が少ないのですぐに沸騰したようです(^^;)
<ま、しょうがない。味に支障はないはず。>と気を取り直す。


2人の手を洗って、いよいよチョコを溶かしていきます。
まくを取った熱々の生クリームをボウルに入れていきます。
2人とも混ぜたかったようで、
「私からする~」と2人でケンカを始めました。
ここでタイマーの登場。1分ずつにセットして交代でやることに。
まず、長女が混ぜていきます。
早速混ぜながら生クリームが飛び散ります。
<あ~、これだから子どもたちと作るのは大変だ>とげんなり。

次女もまぜまぜ♬

気を取り直して、次は次女の番。
一緒にボウルを支えながら混ぜていきます。
次女は楽しそうにヘラで混ぜていきます。
何度も交代しながらチョコを混ぜていきます。
よく見るときれいに解けずに所々大きなダマができています。
生クリームの温度も下がっているので、湯銭しながら再度滑らかになるまで混ぜていきます。

次女の言葉に


混ぜる様子を見ていた次女が、
「パパ、にこにこするかな」と言ってきました。
その言葉を聞いた瞬間、ハッとしました。
2歳児でも、プレゼントする相手の喜ぶところを想像していることに驚きました。

プレゼントの本質って、その物を渡す行為よりも、大切な人を喜ばせるためにかける時間や労力なのだと思いました。
そして、パパが喜ぶところを想像しながら、作るこの時間がとても豊かなものなのだと感じました。
長女も「パパきっと大喜びだよ~」とうれしそうな顔。

手作りって時間も手間もかかる分、その人を大切に想っていることが、より伝わりやすいのだと思います。
チョコの「味」そのものではなく、その奥になる「想い」こそ大切なのだと子どもたちに教えてもらったように思います。



バットに入れて冷やしたチョコを切って、
ココアパウダーをかける。
ちょっと形は不揃いながらもいい感じの出来に見えます。
箱に入れて完成。
あとは渡す時のお楽しみ^^


夕食の後、テレビを見ながらくつろいでいるパパに、
3人でチョコをプレゼント。
「わ~、ありがとう!」驚きとうれしさでテンションが上がって早速包みを開けます。
「あれ、手作りチョコ?」「すごい、作ったの?」ととても驚いてくれました。

早速実食。
お店のチョコも買っていて、両方食べたけど、
「お店のよりおいしい」と手作りチョコ大好評でした。
味もちゃんと美味しかったけど、何より我が子が作ってくれたチョコ。
その気持ちがうれしくて終始笑顔のパパでした。
その様子に満足そうな2人の笑顔。
みんなの温かい気持ちで、幸せな時間でした。

贈り物ってやっぱり素敵だなと思わせてもらった出来事でした。

プレゼント


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