中学生女子の受け皿無い問題

 Twitterなんかで散々、女子サッカーの中学プレー環境無い問題を口にしているけれど、本当に男子チームに混じって小学生年代を過ごしてきた女子の受け皿が少ないんです。男子はクラブチームも沢山あるし、部活に入るという選択肢もあります。女子は部活に入ると言っても、学校によっては女子入部禁止のところや、入部出来ても公式戦には出さないところ、うちの市のように外部クラブチーム在籍者のみ入部を認める、なんて謎ルール(おそらく公式戦には出さないってことかな?)も。とはいえ、やはり中学年代になると男女の体格差も出てくるし、1人だけ部室で着替えられないとか、遠征行ったら、とかやっぱり諸々困ることが出てくると聞きます。なので、理想的には中学生からは女子チームで、と思う子は多いでしょう。
 ただ、まぁ女子チームが少ない。男子チームは埼玉県に部活388チーム、クラブチーム77チーム、合計466チーム。対して女子は部活2チーム、クラブチーム18チームの20チームである。おそらく男子メインであろう部活に入っている女子も統計によると埼玉県内に100名程いるけれど。
 クラブチームは基本的に練習に1時間半以内に通えること、という条件が付いている所が多いです。なので県内とはいえ埼玉県は広いので18チームのうち現実的なのは5〜6チームでしょうか…。そしてクラブチームはだいたいの場合セレクション(入団テスト)もあるし、月1万円〜2万円程度のお金(それに遠征費、ユニフォーム代などなどは別途)もかかります。
 まわりの女子のいるママの話を聞くと、小学生時代のスポーツはあくまで部活への布石と考えている家庭が多いようで、それでみんな、バスケ・バレー・バトミントン・ソフトボールを選ぶんだなぁ。だからサッカーをやっているといろいろなママに「中学でどうするの?」とよく聞かれます。うちの次女は「女子チーム、しかも強いところに行きたい」と、通える範囲の強豪チームは全部受けるつもりでいるようです。もし受からなければ、今在籍する男子チームの中学生チームに行くつもりでいるようですが。
 この中学生女子の受け皿無い問題が日本の女子サッカーの底上げを阻む理由の1つだと思うわけです。小学生時代にサッカーやってきて、他スポーツや他部活に転向した子をこの数年間で何人も見ました。なでしこジャパンがもう1回天下を取るためにも、もっともっと中学生年代の女子サッカーが盛んになってくれることを願ってやみません。

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