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シェエラザード

村上春樹の短編集「女のいない男たち」から4本目の”シェエラザード゛を読んだ。

タイトルは千夜一夜物語の中で語り手の姫の名前らしく、王を夜な夜な魅惑的な話で翻弄するらしい。

主人公と不倫関係にあるのか、はっきりとは明かされないが定期的に男の家を訪れ食事を作ったり、男女の行為をして帰っていく。

その女は自分はやつめうなぎと同化できると言ったり、昔好きな男の子の家に侵入して物を盗んでは代わりに何かを置いていく、犯罪行為を行っていたことを告白する。

ただし、さもこともなげに。

その女の話は不思議に人を惹きつける魅力があるらしく、男も話の続きを待ち望んでいる、そんなところで話は終わった。

村上春樹さんの織り成す話には、少し特殊な傾向や性質を兼ね備えた人が時折出てくるが、何故か皆決して嫌いになれない。

もし嫌いになれる人物像が出てきたら、報告します。誰も待ってないと思うけど。🫡

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