#359 東伏見で感じた思い

同じ大学の複数のラグビーサークルから数人ずつが集まりチームが編成。
東伏見グランドで体育会ラグビー部と試合が行われる。
僕は14番右ウィングとして試合に出場が決まった。
試合当日、対戦相手の体育会の5軍には新人練で見かけた同級生が数人いた。
日々厳しい環境の下、練習や試合に打ち込んできているであろう体育会。
そのことは百も承知だったが、僕は少しでも爪痕を残したいという野心で一杯だった。
相手チームのフルバックは新入生。体が大きく、大型バックスの部類に入る。僕は試合中、彼を強く意識した。
ライン攻撃でフルバックが入ってきた時に、僕はタックルで止めることに成功。
実際に試合をしてみると、強がりでも何でもなくそれほど大きな差は感じなかった。
ただ、チームとしてのコンセンサスと一つ一つのプレーへの拘りの部分が顕著な差となり、そのまま点差に繋がった。
試合自体は2試合共に体育会チームの快勝。サークルチームはノートライで無得点。
悔しい敗戦とはなったが、僕は個人的に十分やれるという手応えは感じる事ができた。
東伏見グランドは普段、サークルの試合では感じる事の出来ない緊張感が漂っていた。
体育会はサークルに負けるわけには行かないという意地というかプライドの様なものを感じた。
この試合を最後に僕の大学1年時のシーズンは完全に終わりを迎えた。
チームとしても個人としても不甲斐ない結果。
オフシーズンにしっかりトレーニングを積み重ね、来シーズンに備えようと誓った。
友人Aから来年4月のラグビー部新人練チャレンジに向け、着実に備えていると連絡があった。
友人Aとは僕がニュージーランドから帰国し、サークルの夏合宿前に一緒に富士山に登っていた。
友人A曰く、「大学日本一のラグビー部を目指す以上、その前に日本一の山を登頂しておこう!」とのことだった。(この時は僕がまだ翌年のラグビー分新人練再チャレンジするつもりは無かった)
ただ、富士山登頂に興味はあり、友人Aの誘いを受け登頂していた。
続く…

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