#19 終わりの見えないランパス

一週間のラグビー部夏合宿も最終日を迎えた。
最終日は午前中の練習のみで終了となる。
これまでの疲れが蓄積され、気力体力を振り絞って臨んだ。
夏合宿最終日恒例のメニューはエンドレスと言われるランパス。
ランパスとは4〜5人横並びとなり、パスを繋いで前に進む。距離はグランド100メートルの直線を数秒の間隔を挟み、ひたすら往復する。
頭の中が真っ白になる位に走り続ける。
終わりの見えない中、ひたすらボールをパスし、走り、またパスを受け取り、またパスをする。
時間にしたら、1時間は優に超えていた。
無情な迄にランパスのスタートを告げる笛が鳴り続けていた。

続く…

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