#50 誓い

母校が花園2回戦で優勝候補筆頭の大工大高に
完敗。母校自慢のフォワードも終始押し込まれ、バックスも多彩なプレーで圧倒された。
僕は先輩方が試合で負けるのを初めて目にした。しかも、ぐうの音も出ない敗戦。
試合前から大工大の評判は聞いてはいたが、目の前で起こった残酷なまでの現実に、僕は正直
言葉を失った。
気づいたら、涙が流れ落ちていた。
眩しいまでに格好良く、強かった先輩方のうな垂れる姿を目の当たりにし、悔しさとやるせなさに包まれた。
この時、はっきり心の中で自分自身に誓った。
来年はこの舞台で僕が試合に出て、大工大に勝つんだと。
大工大の元木(後の日本代表)を倒そうと。
続く…

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