「星の数ほど」の星ひとつ

noteに文章を書くことをまた始めて、せっかくだから他の人が書いた文章も読んでいこうと、ちょこちょこ読みにいって、
文章を書きたい!文章を読んでほしい!って人ってものすごい数いるんだなぁ…私もその1人だけど…、とちょっと慄きながら、スキを押したりフォローしたりしている。

文章書きたい!文章読んでほしい!って人は星の数ほどいるけれど、その星のひとつひとつがしっかり輝いて見えるくらいみなさん文章がうまくて、会ったこともないその人らしさが感じられる文章で、読んでいて楽しい。


今日読んだ本

生後間もないころに両親が離婚し、それぞれ別々に引き取られたので、それまでお互いの存在をまったく知らなかった双子の話というと『ふたりのロッテ』が真っ先にうかんでくる。
最近ではあまりきかなくなってきたけど、生き別れた双子の話っていっぱいあるな。
双子ってほんと驚くほど似てるもんなぁ。物語にしがいがあるのだろう。と、今ハマっているオーデション番組GIRLS PLANET 999のリャン・チャオ、リャン・ジャオ姉妹の顔を思い浮かべながら思う。
あの双子ちゃん可愛いし美しかったなぁ。二人の声で聴く中国語も魅力的。妹のチャオちゃんは途中で脱落してしまったけど…。

閑話休題。

まだ途中までしか読んでないから、これから覆されるかもしれないけど、この小説では双子の一人が不誠実でちょっと嫌なやつなところが面白い。物語にはこうして振り回してくれるような人いなくちゃね!となる。

前に読んだロザムンド・ピルチャーの『冬至まで』と重なるところも多い作品だ。

いくつになっても人生の伴侶が見つかる可能性ってあるよね!って思わせてくれることろだったり、とりあえず住むところとしてあてにしていた部屋に住むことができなくなって途方にくれたり、あとは美しい自然の描写が重なる。

私は文章を読んで、そこに書かれている空間を正確に把握するというのがとにかく苦手で、だから自然描写があっても上の空で読んでて、話の展開を追うことのみに集中してしまうことが多かったけど、三宅香帆さんの『
(読んだふりしたけど)ぶっちゃけよく分からん、あの名作小説を面白く読む方法』で書かれていた『老人と海』を面白く読む方法についてや、三宅さんの連載で『ザリガニの鳴くところ』が取り上げられていた書評を読み、自然描写がでてもビビらず上の空で流さずちゃんと読もう!と思えた。

以来、本を読むのが前より少し楽しくなった気がする。

フローラは花崗岩の斜面に腰を下ろし、夕方の一泳ぎを楽しんで上がったばかりの、宝石のように青い淵の深みを見つめていた。夕空からするりと身をひこうとしている感じの太陽が、最後のぬくもりを彼女の顔に注いでいた。




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