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week12

月曜日。
4月から労働時間が1.7倍くらいになる。
それでも社会人としての平均より少ないとは思う。でも体力がない私としてはちょっと不安。
体力をつけようと、今月から毎日5分は運動をしてるけど、そんな簡単に体力はつかない。ずっと5分が限界。
他には何か疲労回復に良い方法を見つけたい。
22時に寝ると成長ホルモンの働きが良くなって、疲労回復にいいとかなんとか聞いたことがある。22時。正直厳しい。
無理のない範囲で自分に合った方法を見つけるのが難しい。自分に合った方法を見つけるのには、自分のことをある程度分かってなくてはならず、それが難しい。

自分を愛することは、時間と手間をかけてこつこつと自分を細かく知っていくことだ。傷つきやすい自分に傷つかないでとどやしつける代わりに傷つく原因を一つひとつ排除し、絶えず安全な道を切り拓きながら。

『私の「結婚」について勝手に語らないでください。』
クァク・ミンジ

火曜日。
マンションの同じ階に住む、顔を合わせるといつも大きな声で明るく挨拶してくれる女性がいる。今までは夜にしか会ったことがないんだけど、この前朝に玄関を出たらエレベーター前で会って、今日もそうだった。
何か楽器が入ってそうなケースを背負っていて、そういえば前もそんなようなものを背負っていたなと思って「楽器なにかやられてるんですか?」と聞こうかと頭をよぎったけど、タイミングを逃して聞けなかった。もうちょっとエレベーターが来るの遅かったら聞けたのに。
聞こうと思った瞬間に別の動作をしなければならなくなった時に「タイミングを逃した」と思うけど、その動作をし終わった後で、さっきしようと思ったことをすればいいのに、それができない。
エレベーターに乗ってる間は、そのタイミングのはずなのに。それぐらいの会話ができるぐらいの時間はあったはずなのに。
私にとっては一緒にエレベーターを待ってる間がそのタイミングだったようだ。
つまり私にとっての「いいタイミング」の幅が狭い。そしてその狭いタイミングに訪れたチャンスを瞬時に掴むことができない。

水曜日。
夕方になって出かける時なぜか「傘持ってったほうがいいかな?」と一瞬思ったけど持っていかなかった。
図書館で用事を済ませて出た瞬間、強風と共に雨が降ってきた。なかなか強い雨だ。なぜ私は傘を持ってこなかったのだ。そもそもなぜ私は「傘持ってったほうがいいかな?」と思ったのだ。第六感か?
濡れて帰るつもりで歩き出したけど、逆方向にダイソーがあることを思い出して傘を買うことにした。
ダイソーの傘はサイズが小さくて、身長の低い私には持ち歩きやすいサイズで気に入ってるのだけど、すぐ壊れる。今家にあるやつも微妙に壊れてる。
だけど傘を買うタイミングってなかなかない。雨が降ってて尚且つ傘を持ってない時ぐらい。今がその時。しかし売ってなかった。
また濡れて帰るつもりで歩き出す。すると途中にCoCo壱がある。カレー食べたい。食べ終わる頃には雨止んでるかも。食べた。止んだ。ナイス判断。ものすごい達成感。軽率に自分のことを好きになる。

金曜日。
私の足は親指だけが不自然に長く、その分小指に負担がかかる歩き方になる。10キロぐらい歩くと小指は死にかける。今日は12キロ歩いた。京都楽しい。

土曜日。
縁切りで有名な安井金毘羅宮に行く。
関わりたくない人とは既に縁は切れているので、その人にまつわる嫌だったことをもう思い出したくない、そうした思い出と縁を切りたいとお願いする。安井金毘羅宮は効果がありすぎてエグいやり方で願いを叶えてくるという。こんなお願いをしたら、記憶喪失かなんかになるかも、とちょっと怖い。
肩こりと縁を切りたいとお願いすればよかったかもしれない。自分でどうにかしろと言われそうだけど。

日曜日。
「人は一人では生きていけない」と、はなから一人で生きていく気がない人がいうのを聞いて腹が立つ。はなから他人を当てにして自力で自分がやるべきことをやる気がない人がいうことじゃない。
これは、あまり他人を当てにしない私ならではの僻みだろうか。
自分でやろうと思えばできることも他人に頼って、そうすることで可愛がられて、調子良く楽して生きていけない人間の僻みのような気がしなくもない。

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