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week24

火曜日。
誰にでも家族はいるもので、たとえいないとしてもいないということで何かしらのトラウマや傷を抱えているだろう。
だから家族の負の面というのは遠ざけられてきたのかもしれない。
とりあえず良いものということにしておきたい、美化しておきたい、あまり深いことは考えたくない。
だって何が出てくるかわからない。近すぎて見えてない。洗脳が解けてしまうかもしれない。自分が加害者であること、被害者であることを突きつけられてしまうかもしれない。
だから家族の話はタブーでブラックボックスでパンドラなのだ。
知らない方がよかったような話がどんどん出てきてしまう。
「私の人生始まった時から終わってたんだな」と思わされるようなことだってある。
それでも知りたい。私を私から切り離して一個の症例として見てみたい。


水曜日。
素敵な靴だなぁと思いながら会話をしてたけど、なんの脈絡もなく突然褒めるのも憚られ、むずむずしてたところ、去り際に「素敵よーそのスラックス」と褒めてもらえたので、「ありがとうございますーその靴も素敵ですねー」と言えて嬉しかった。
褒めてもらえたことよりも、褒めることができたことが嬉しくうきうきした。


土曜日。
自分に無関心な人は6割で、あとの4割は好きな人と嫌いな人に2割ずつ分かれると思っているといいらしい。
どっちの2割も思い当たる人がいない。真ん中の6割が10割に思える。

日曜日。
「色々あったけど楽しく食事しよう」というのはゴネはじめた側が言うことであり、ゴネられてる側が言うことではないのだが、初犯のようなものなので初回無料の気持ちで聞き流すことにする。でもこの後2回も3回もあると思う。リピーターさんだと思う。
そもそも初犯だというなら、ちゃんと指摘しないといけないので冤罪の反対のような無罪放免でただの初回無料。
なのでやはりリピーターさんだ。でも指摘するのが面倒くさい。

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