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ズュータンさんの妻がマルチ商法にハマって家庭崩壊した僕の話。

ズュータンさんの活動はツイッターで拝見してきた。少しだけお話しさせていただいたこともある。辛い体験だが、著書の出版に至ったのは本当に良かった。お祝いしたい。読ませていただいてさらにその思いが強まっている。

心から愛して結婚した奥さんをこんな形で失ってしまった心のうちを思うと、お目にかかって手を握って苦労されましたねと言葉を掛けたいとそういう気持ちで一杯になってしまった。少し前、たもさんの「カルト宗教信じてました」を読んだのだが、この本に出てくるマルチ2世の人の体験とまるで重なってくることに改めて驚かされた。品物があってもなくても、信者のお金と時間と労力を搾り取っていく構造は同じだ。

変な宗教は関係ない、マルチも関係ないと思っている人は多いだろうけど、こういうカルト的人間関係を使うは案外ありふれてそこら中で信者になりそうな人を狙っている。ズュータンさんに話したかどうかは記憶に無いのだけど、バツ2の弟は、最初のお嫁さんとマルチをやっていた。「鍋を売ることになったときに、これはビジネスとして成立しなくなると思ってやめたよ」と、弟は言ってたけど、うちの実家にはいつも洗剤やなにやかにやがあったし、お嫁さんとの関係がだんだん悪くなって離婚に至った背景の一つにあれがあったのかもなあと言う気もしている。友人まで範囲を広げたら、実は体験がと言う人は多いのでは無いだろうか。

ズュータンさんの奥さんをマルチに誘ったのは、地元の裕福で民生委員をしている女性だった。民生委員はボランティアだから、こういうこともあり得る。いや、公的な組織であっても、「道徳的に良い、善意」を隠れ蓑にしてカルトまがい組織が忍び込んでいることも多いのが現実だ。関係ないと思っていても、カルトまがいの構造を知っておくことは、誰にとっても自分と家族を守ることに繋がるだろう。

ズュータンさんに声を掛けていただいたのは、とても嬉しかった。ツイッターに居続けて、いろいろな人の話を聞き続けるのは大変だろう。だが、そう言う話なら詳しい人がいるので、フォローして見たら良いですよと言える存在がツイッターにいてくれる意味はすごくすごく大きい。しょうも無いリプライを送らずに、彼を支える人が増えてくれることを強く願う。

最後に、ズュータンさんがいつか娘さんと言葉を交わして心を通わせる日が来ることを祈っている。子どもが親に会いたいと思ったときに、自分も会いたかったよと言って受け止められる人でいて欲しいとも願っている。そう思わせるような娘さんへの愛に溢れた本でもある。どうか家族が新しい絆を見いだしますように。





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