フェミニズムが教えてくれたこと。セックスを楽しむということ。

20代後半からセックスをすごく楽しめるようになった。
セックスが好きで楽しむ自分を誇りに思えるようになった。
自分から積極的に誘えるようになったし、こうしてほしい・ああしてほしい・こういうのが好き・そういうのは好きじゃないって伝えられるようになった。
そのうちに、海外ドラマや洋画にあるような、flirting(性的なことも含めて相手にアプローチすること)やseduction(性的な誘いをすること)なんかもできるようになったりして楽しい。でも、テキストと比べると、対面でのseductionはまだまだ苦手で、もっと上達して楽しみたい。

もちろん、自分の体に自信があるから楽しめるようになったわけではなくて、むしろ全く自信はなくてコンプレックスは多くて、胸が大きかったら、腹筋がきれいだったら、肌がきれいだったら、いろんなあり方のセックスライフをもっと楽しめるのかなってよく思う。自分の体に関するマインドセットも改善して、もっと楽しめるようになりたい。「All bodies are beautiful.」とか「You are beautiful at any size.」って言うけど、自分のことになるとやっぱり難しい。
ちなみに、オーラルセックスを楽しむために、20代後半からはVIOはハイジーナ脱毛。そのほかの体は脱毛してなくて、その理由は「脱毛して男にモテよう」っていう虫唾が走るメッセージを発信する日本の広告への小さな抵抗。臭いや衛生面の懸念もなくなったし、自信も持てるようになってオーラルセックスを大好きになって、セックスを楽しめるようになったから、VIO脱毛はほんとやってよかった。

だったら、何がきっかけで変わったのかって、修士課程でフェミニズムとセクシュアリティの勉強をしたことで、女性のセクシュアリティがいかに家父長制によって支配されていて、捻じ曲げられていて、抑えられているか分かって、怒りや憤りを覚えたから。もう一つは、フェミニストとしてのアイデンティティがどんどん強くなるなかで、セックスする相手として、無意識のうちにジェンダーフリーな思考を持っている人を選ぶようになっていたし、相手にはフェミニストであることを伝えるようになったことも大きいかも。フェミニストっていう自分のアイデンティティを伝えることで、私は「私は男の言いなりにはなりません(家父長制が望む、性に羞恥心を抱く女にはなりません。男が求めるセックスはしません)」っていうメッセージを伝えられたと思えるから、自分のセクシュアリティに自信を持てるようになって、楽しめるようになったのかもしれない。

今、30代半ば。20代後半まで無駄にした分、これからまだまだ楽しみたい。セックスを楽しむことは、私の家父長制との戦い方の一つだから、女性のセクシュアリティの解放を身をもって進めたい笑。そして、願わくば、より多くの日本の女性たちに女性主体なセックスを知ってほしい。「コンドームつけてって言えない」なんて言う女性や「No means Yes」なんて誤った認識がなくなってほしい。セックスを楽しむ女性が増えてほしい。

最後に好きな言葉をここに。”Embrace your sexuality.”

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?