saya

ひとりごとだだ漏れ記。秘密です。

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最近の記事

ステキおばさまの話

011 いま住んでいるところの最寄駅周辺には 何店舗もドラッグストアがある。 今日仕事帰りに初めて寄った ドラッグストアでの出来事を話したい。 お会計の時、例の如く 「ポイントカードお持ちですか」と聞かれ、 「ないです」と答えた。 するとだいたいは 「かしこまりました」 「無料でお作りできますがいかがですか?」 の2パターンに店員さんの対応は分かれる。 だが今回のおばさま店員さんは、 「せっかくなのでお作りしちゃいましょう」 と、早々にアプリのQRコードを手にしてい

    • その人の向こうがわ

      010 とある天才子役について。 20歳近く離れているであろう子ども相手に 大人げなさすぎるが、いつ見ても作られた 表情や仕草に、あざといなあとずっと思っていた。 かわいい子だな、 すごい役者さんだな、とも思っていたが、 「あざとい子」という印象の方が正直強かった。 でもつい先日、急に気づいたことがある。 もし、もし仮に、 自分を可愛く見せたいのではなく、 その表情をしたら周りの大人が褒めてくれた、 だいすきなお母さんが喜んでくれた、 だからまた喜んでほしくてやっ

      • 令和のあたりまえ

        009 先日、アメリカでトニー賞にノミネートされた セクシャルマイノリティの俳優さんが 「性別を選べない」ことを理由に辞退したらしい。 トニー賞とは、ミュージカル版のアカデミー賞のようなもので、大変権威ある賞とされている。 あまり気にしたことがなかったが、アカデミー賞やトニー賞といった賞にノミネートされる際は、男性か女性か部門を選ばなくてはならないらしい。知らなかった。 ついこの間も、岸田首相の秘書官が差別的発言をしただのなんだのでタイムリーなので、考えられるところま

        • 雲を掴むような話

          008 わたしは考えるのが苦手だ。 人生、考えるべきことはたくさんある。 めちゃくちゃある。 でもわたしは、一つのことについて 暫時考えを巡らすことができない。なぜ。 飽きてしまうというかなんというか。 だからわたしはいつも考えるべきことを 先延ばしにしたり放ったらかしたりしてきた。 いや、現在進行形で、している。 いやあ、大学の学部選択は困った。 音大や芸大を受験しようかでまず悩み、 内部進学を決めてからも学部で悩んだ。 困り果てた。 何故ならこれは、わたし

        ステキおばさまの話

          知見のすゝめ

          007 更新をとてもさぼってしまった。 下書きにいくつか残っていたので、 まずそれを完成させることから始めて、 またのんびり書き残していきたい。 わたしは人の話を聞くのが好きだ。 もちろん自分が喋るのも好きだが、 (というか勝手に口が動いてる) 友達の近況、恋愛事情、悩み、 先輩の経験談、忠告、すべらない話、 どんな話でも、喜んで聞く。 2年ほど前、その年は仕事においても人生においても 大先輩にあたる方々とお話する機会が多かった。 とてもありがたい環境で、 ノ

          知見のすゝめ

          何でも起こり得る世界

          006 あっという間に、 愛犬を亡くしてから8ヶ月が経った。 一緒に住んでいた家族を亡くしたのは初めてで、 案外立ち直れないものだなあと思っている。 普通に過ごしてるし、 いっぱい喋ってるし、 いっぱい笑ってる、けど、 亡くした直後は、 散歩中のワンちゃんとすれ違っても こちらに興味を示さないのを見て、 もう自分から犬のにおいがしないんだって あたりまえの事実を突きつけられてたし、 掃除機のゴミを捨てたら、そこにまだ 生きていた時に掃除機で吸ったエルの毛が 入ってい

          何でも起こり得る世界

          覚えておくには

          005 小学生の頃に出会った、 1つ年上の友だちがいる。 成長するにつれ会わなくなり、 今ではSNSで繋がっている程度なのだが、 最近になって足に難病を患い、 歩行に支障が出て、 さらに他にも病が発覚し、 今はほぼ寝たきりの日もあるという。 信じられなかった。 毎日身体中痛くて仕方がなくて、 息をするだけであばらが圧迫されて痛み、 ひどい日は喋ることも笑うことも食べることも ままならないほどだと彼女は綴っていた。 なんて言ったらいいかわからなかった。 一生懸命

          覚えておくには

          いいこと、って?

          004 三浦春馬さんが亡くなった。 衝撃だった、本気でデマだと思ったし、デマであってほしかった。 ミュージカル『kinky boots』でのドラァグクイーン役は本当に素晴らしかった。とても三浦春馬さんには見えなかった。お芝居はもちろん、歌もダンスも素晴らしかったし、本当に、ドラァグクイーンだった。 あんっっっなに人に必要とされるお仕事をしていて、ファンもたくさんいて、ファン以外の一般層からも評判良かったはずの彼でも、自ら命を断ってしまうくらい、逃げられない辛いことがあ

          いいこと、って?

          見えない努力の見える化

          003 徒然草という随筆がある。 吉田兼好が1300年代に書いたとされている、日本三大随筆のひとつだ。 別に今から堅い話をするのではない。 まあとりあえず聞いてほしい。 この徒然草の第百五十段には、こんなことが書かれている。 ふむふむ。 また、以前どこかのSNSで、とある美大教授のこんな投稿を見た。 何か作品を創りなさいと課題を出すと、ある子は失敗しながらも、毎週とにかく作品を創って持ってくる。またある子は失敗を恐れ、考えを練りに練って一ヶ月かけて一つの作品を創

          見えない努力の見える化

          優しい嘘

          002 noteに登録したのは去年の7月。 こんな下書きが残っていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ わたしが初めて、本当の意味での「大人」を学んだのは19歳のとき。 それを教えてくれたのはとある仕事の現場でご一緒した、当時24歳の人だった。 「大人になりたい」 と思ううちはまだ子供で、 「子供に戻りたい」 と思ったら大人の始まり なんてよく言うが、それが本当だとしたら、わたしはあと数年は子供でいる自信がある。 誕生日があまり嬉しくなくなってはきているものの、

          優しい嘘

          好きな理由は

          001 何を隠そうわたしは、 文章を書くことが好きだ。 そのことに気がついたのは小学校2年生の時。 たった一日の、ただの遠足についての作文を、400字詰めの原稿用紙18枚分書いたのだ。 担任が国語の先生だったこともあり、とっても褒められたことをよく覚えている。 今となっては、手書きでようそんなに書いたな自分、と思うが、当時は何故こんなに褒められるのかわからなかった。自分にとっては、ただ作文を書いただけなのだ。ただ遠足が楽しくて、書きたいことが多かったから書いただけなのだ

          好きな理由は