海外協力隊活動日誌🇩🇴233日目「失敗と新しく見えた問題点」
今日はママの誕生日
0:00にお祝いの予定が、ママ就寝により
朝にお祝い
このクッキーは何?!
日本のお祝いの仕方なの!と喜んでくれました。
よかった🥴
なにより、ママ、誕生日おめでとう!
朝イチでニルサに今日学校行くなら一緒に行きたいと言ってみたけれど、返信がなかったので、学校に行ってもいいようにいつもより早く大学へ。
駐車場で待つわけにも行かないので
事務室へ。
カウンターパートがもう来ていて、
今日の予定を話すと、
1コマ、見に来るか?と
スペイン語の授業だ!
行きたい!と。
というわけで、1コマは授業を見ることに。
受講中ニルサから今日は学校ないとの連絡。
えええ!いま?!ってなったけれど、
連絡くれただけ嬉しいか。
朝ごはんを食べて
英語の打ち合わせをして、
理科の授業の計画を立てて、
3月号を書いて午前中を終えました。
今日が卒業式で、
バスケ部の子達も卒業したらしい。
一勝もしたことなかった子達を3位までのし上げて、
もっと早くコーチとやりたかったって言ってもらえて
あー、中学校の先生もありだなぁって
なった去年が懐かしい。
みんな、卒業おめでとう!🎓
2時30分からは隣の小学校へ。
前回実験授業の提案をして、やってみよう!ってなったので、学校へ向かうと、何やら様子がおかしい。
いつもは理科〜、やだ〜っていうはずなのに
今日は理科は次だよ〜!と。
どうした??と思っていると
今日は実験だよね〜と。
?!おおお、よく知ってるな、と思いつつも、
また後でね〜と別れる。
先生たちの控室の教室で
先生に実際に予備実験を見せる。
今日は酸化銅をお酢で綺麗にする化学実験授業
CuO+2(CH₃COOH)→Cu(CH₃COO)₂+H₂O
化学反応のなかの錆びが前回出てきたので、
それを落とす実験。
お水で落ちなくても化学を使うと落ちるものがたくさんあるよ!っていう導入。
ドミニカ共和国のお金も一応銅で出来ているから
予備実験したけれど、日本の10円の方が反応が良かったので、日本の10円でやって、ドミニカペソでもやってみてね!って流れに。
まずはあなたね!そして子どもたちのターンよ!と先生からの話。実験、とっても楽しみにしていて、子どももよく調べていたの!と先生からニコニコで報告を受けた。ん?子どものターン???
15分くらいすると、綺麗になり、先生も「まじか」と。なんでも先生、理科を教えているが専門は中学校の国語だという。
だから始めての実験。
教室に行くと、片栗粉とお水を混ぜたあの実験をしている児童が。
お!よく知ってるね!っていうと調べたんだと。
片栗粉売ってるの?と聞くと片栗粉じゃないよ!と。
片栗粉ではなく、コーンスターチなんだと。
どちらも澱粉で、じゃがいもが原料か、とうもろこしが原料かの違い。(知らなかった、、、恥ずかしいぜ。)
コーンスターチで代用できるのか。
芋もち作れるな、と生活利用を考えつつ、
それぞれの机を見るとなにやら
瓶や謎の粉がいっぱい。
まさか……と思っていると
そのまさか。子どもたちがそれぞれ実験を調べ
それを発表するんだと。
週一理科のはずが、もう1時間先週やったらしく、
私の実験も見たことないけど知ってる!お酢でしょ!とまあ、そんな感じ。
とりあえず、酸化したものも化学を使えば落ちるよってことは伝えられたものの、次の実験はだれ?!
だれ?!とそんな1時間。
先生は子どもの発表を写真におさめる。
普段の何十倍も楽しむ様子に先生もご満悦。
実験がなかった教室に実験が持ち込まれるとこんな風になるんだと感じた午後だった。
さて、そこから見えたたくさんの課題。
実験授業の提案と推奨をしてきたが、
下手したらとんでもないかもしれないな、と怖くなった。
反省①実験のあり方
日本であれば、
課題→仮説→方法→結果→考察→まとめ
が一般的な実験授業の流れである。
しかし、今日行ったのは
自分たちが調べてきた実験を前で子どもが演じ実験するというもの。
どんな実験をするのか事前に予期できない
すなわち何が危険なのが事前に分からないのだ
しかも先生は理科に対して専門ではない。
無知に近い。
するとどうなるのか。
子どもが持ってきたのは
お酢に重曹を入れる実験
もこもこ泡(二酸化炭素)が発生する実験である。
CH₃COOH+NaHCO₃→CH₃COONa+CO₂+H₂O
半量のお酢に袋半分程度の重曹を加える。
結構行くな、と思っていると
案の定溢れる。
おおお!と盛り上がる教室。
しかし反応しすぎでどんどん湧き出る。
机の上、床、もこもこもこもこ。
子供は怖くなったのか蓋を閉めようとする、
湧き出ているのに。
先生はそれを助けようとして、閉めようとする。
?!!!!!!!
ここで閉めるのか?!
この勢いで閉めたら爆発しかねないぞ。
急いで蓋を開け、
大丈夫だから、ちょっと待とう、5分くらい観察ターイム!と場を仕切り平気なんだ、良かったと思わせる。
先生はペットボトルの蓋を閉めたら危ないと知らなかったんだ。
子どもが調べてくる、という方法は
もしかしたら教員側が知らない実験を持ってくる可能性もある、ということ。
今回は重曹(bicarbonato)を私が知らなくてもお酢と反応を見て、重曹だろうと予測がついたから間に入ることができたが、知らなかったら入れないだろう。
そして、私がいなかったらあのペットボトルは膨らみ、耐えきれず下手したら弾けていた。
怪我人が出ていたかもしれない。
そういう危険があるんだ。
楽しいから、盛り上がるから、子どもたちも自然と学ぶから、やってみよう!
確かにそうだけれど、安全が確保できない可能性がこの児童が調べてきて発表方式には問題がある。
反省②盛り上がってしまったこと
先生は調べてきなさいっていうだけで、あんなに子どもたちが調べてよく動いて、学ぼうとした!と喜んでいた。
またやりましょうね!とも。
またやって大丈夫だろうか。
盛り上がり、先生への成功体験としてインプットされてしまった手前、またどこかでこれをやってしまうかもしれないんだ。
反省③実験を楽しむ、見せる方法ばかりに力が入り、理論が入らない
勉強してくるのは実験のやり方で、なぜそうなるのか、理屈は後だ。そして、理屈を確認することは今日はできなかった。つまり、実験しっぱなしで終わってしまったのだ。これでは、楽しかった!で終わってしまう。それは学びなのだろうか。
実験も、理論も学べるそんな授業作りを提案できるようにならなければ。
良かったことは実験することで授業のモチベーション、学びのモチベーションが上がることが伝わり、取り入れるのありだな、と思ってもらえたこと。
その分、注意すべき点もたくさん見えた。
これを大学生に伝え、安全に、実験を取り入れた活動提案、理論も実践もちゃんと抑える授業提案をしなくてはいけない。
あー、肝に銘じて頑張ろう😭
いきなり全部は上手く行かないよな🥹
先生がやってくれたことへの感謝。
忘れないようにしよう。
柔軟な先生、ありがとう!
でも、1人ではまだしないでな!
明日も頑張る!
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