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海外協力隊活動日誌🇩🇴78日目「課題がないことが課題」

今日の振り返り

今日は「cáncer de Mama」の日

毎年10月は、乳がん啓発を目的とするピンクリボン活動が盛んになるそう。
先週の日曜日に10キロ走った時もピンクリボンのマラソン大会もやっていたし、それもこの活動の一環なのだろう。
今日は学校でもピンクリボン活動があり、講堂で講演会と、クッキーの配布がありました。
(照明もピンクでこだわりを感じました笑)

「cáncer de Mama」

日本人女性の9人に1人が乳がんになるといわれているそう(様々なネットよりさやか調べ)
乳がんになる人は、30歳代後半から増加し、40歳以上の働き盛りの年代にも多く、この年代の女性のがん死亡原因のトップ。
しかし、乳がんは、早期のうちに治療すれば、90%以上の方が治る。
乳がんを早期発見・早期治療するためには、40歳になったら2年に1回、定期的に乳がん検診を受診することが大切。

ドミニカ共和国やアメリカでは8人に1人がなるといわれていて、日本では早期発見が多いけれど、ドミニカ共和国は7割が非常に悪くなってから発見される。

ドミニカ共和国で早期発見はまだまだお金もかかるし難しそう。でもだからこそ、健康な食生活とか運動習慣の推進とか推されやすいのかもな。

ピンクリボン活動、知らなかったな。
私も今年で30歳だし、気にしていかないと。
30歳からの出産はリスクにつながると今日いっていたし、自分にできることはやっておこう。

リスクの話

4年生の教科書まとめと午後の会議のパワポ準備、
をしてお昼ご飯。

珍しい温野菜

ご飯お弁当箱にいれたけど、
3時くらいにお腹すいて食べちゃったな笑

2時からCPと活動報告書に向けての話し合い。
内容の詳しくは後半で。

「まだまだ全然話せなくて、
前の隊員さんともよく比較されて、
きっとニルサも困ってると思います。
ごめんなさい。」
終わりに言ったこの一言がCPに色んな意味で響いたのだろう。
「彼女はこの席かこの席にいつもいて、たくさん私たちと話した。下手かもしれないけれど、ずっといて話してたわ。あなたもここに来たらいい。」

私もはじめは来てたんだよ。覚えてる?
でも何もないならオフィスにって言ったじゃん。
あなたの席はあそこだって。

隣に席を用意してくれていたって、報告書で読んだよ!そんなにいうなら隣にしてくれても良かったじゃん!と思いながら悔しい気持ちで、パソコンの画面を見つめてた。

環境に文句を行っても致し方がない。
今日、ルーが良いと言ったのだから、
もう、オフィスじゃなくてここで活動しようと決めました。

明日の学校訪問と、
水曜日の小学校訪問を勝ち取ったので、
今日の心の痛みは
その成果の代償だとして受け入れよう。

比較されすぎて自ら比較するようになっていたけれど、私は私、やれることやろう。
自分で比較するのはやめよう、そう決意した月曜日の夜。

明日はちょっと早い朝。
でも学校に行ける朝。
楽しみにして、寝よう。
大丈夫。
頑張れるぞ!

明日もがんばる!

今日は5キロのウォーキング

#さやか先生の活動日誌

課題がないことが課題

さて、第一号報告書並びに赴任時3ヶ月オリエンテーションのスライド提出が近いてきて、行動を始めました。

その中にあるのが
「配属先の課題と目標」

私から見て、ここには課題がありすぎる。

例えば、大学に実験器具はたくさんあっても、
現場にはない。
つまり実験の授業はほぼない。

実験器具の名前や扱い方を正しく理解していない。
現場で実験器具が揃っても扱えない。

観察物を正しく理解していない。
動物性微生物の観察なのに動いていないものをスケッチしてしまう。(動いているものを見せると感動して動画を撮り出すレベル。)

教育方法の授業が少ないから
どんな授業が興味関心を高めるのか考えたことがない。

日本の教育と比較したら山ほどでてくる。
けれど、前にも述べたように、
ここの人は困っていないのだ。

「ISUFODOSUの課題はある?」
→「Nada. 」
……?!なだ????

ないから言えないのだそうだ。

課題がないなら何もすることがない。

前述した通り、課題だらけだ。
でも当の本人たちは全く課題意識がない。

ニルサも、ルーも、イッサもだ。
もはやその自信満々のNadaに尊敬すら覚えるほどだ。

聞き方を変えて、ドミニカ共和国の教育に課題はあるか?と問えば、「Muchos」と答える。
3つ教えて欲しいというと、
①児童生徒の脱走
②読書不足
③学校と家族の関係

①は完全に授業だろっと思ってしまったことはさておき、②③は日本にもある課題だ。

これらに向けて大学は何かしている?
と聞くと、
そうならないような教員を育てていると。
本当か?同じ授業してるけどな。
大学を出たという先生も。
遅刻常連だぞ。
どうなんだ?とハテナでいっぱいだった。

大学に課題がないという先生たちに
課題があると思う。

課題って悪いイメージあるけれど、
少しでも良くなるための手がかりだから、
全くなくなったら進歩も無くなってしまう。

今の大学はの1番の課題は
自分たちで課題が分かっていないところだ。

「課題がないと、わたしはもっと何をしたら良いかわからないや。」

そう呟くと、学校訪問を増やしてくれた。
こうして私は水曜日の午前中の小学校行きの切符を手に入れた。

理科担当ともカウンターパートとも距離がつめられないな。

難しいぜ。
国際協力。
課題、なんだろうな。

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