海外協力隊活動日誌🇩🇴227日目「記念すべき活動初日」
227日目にして、初めての大学での授業。
私にとっては大きな一歩。
社会学の授業に特別講師として参加してきました。
先生からお願いされたのはますは日本語で自己紹介と過去の経歴を簡単に話して欲しいとのこと。
何も日本語がわからない彼らが、
話し方や姿からそれぞれの国の違いを発見するというもの。
なるほど。面白い。
みなさんこんにちは。
さやかといいます。日本から生物の先生としてやってきました。日本では小学校の先生と中学でバスケを教えていました。皆さんと一緒に今日は授業を楽しんでいきたいと思います。よろしくお願いします。
とスピーチ。
それをみた彼らからの反応は、
・なぜ手を後ろで組んで話したり、立ったままで話すのか。手振りがほぼない。
・す、た、で終わる。韻を踏んでるみたい。アクセントがない。単調。
・最初と最後に頭を下げる。これは尊敬(リスペクト)の文化だと思う。ドミニカ共和国でやると最上級の敬意。
・動きが小さい、歩くのもちょこちょこしている
な、なるほど。
私ってそう見えているのか。
わりと身振りも手振りも大きいつもりだけれど、
ここでは小さめに見えるようだ。
そして、次は反対にドミニカ共和国の挨拶を見せてもらう。
質問や考えたことを共有して欲しいと言われ、
以下のことを伝えた。
・すごく距離が近い。
・ハグは公共の場ではしない。例え恋人や親子でも基本的にはしない。
・家族の話も初対面ですることはない。仲良しでもあまり話さないこともある。日本の家族は小さく、片親にあまりいい印象をもたない人もいるので、家族については話さないし、聞かないことが一般的。
向こうは向こうで驚いていた。
特に離婚の話はドミニカ共和国では親の違う兄弟なんてざらにいるから不思議だったようだ。
そして次に、私による日本の文化紹介。
この授業の提案をもらった時、
わたしは、どうせ文化を教えるなら、
もうチーナ!って言わせないような内容にしてやろう!と決めていた。
だからやった内容は「どれが日本かわかるかな?」
だ。
中々に盛り上がったのでいくつか紹介する。
問題と問題の間には日本文化についての解説を設けて、日本文化も学べるように工夫したつもり。
まとめもこんな感じにして、
いいか、全然違うんだぞ!
君たちもハイチと一緒にされたら嫌だろう?ってところをゴリ押しました
授業前、チーナ!と呼んでくれた男の子は
授業後、ハポネサ!サジャカ!と呼んでくれました笑
それだけで嬉しい。
質問コーナーでは、
どうして日本は道も家も服も、同じようなもの、完璧なものが多い。どうして?と。
なんで?と聞かれると難しい。
が、一個人としては、周りと同じにすることで得る安心感。浮いてないこと、それを求めているのかと。全然スペイン語が浮かばなくて、私たちは他人と違うことを恐れている、どう周りから思われるかを気にしている、と伝えてみた。
実際、他の日本人はどうなんだろうか。
でも小学校ではある程度同じようなことができるように育てていく。個性は大事と言いつつも、同じ方向に進んでいる。
なぜジェスチャーをつけないの?という問いにも
小さい頃から話す時は相手の目をみて、いい姿勢で聞く。いい姿勢=背筋を正したり、気をつけの姿勢だったり。だから何も意識しないで話すと、いわゆるいい姿勢になってしまう。
日本人からは聞かれないような質問も多くて、
よくスペイン語で話せたなって。
わからない単語は、
先生が噛み砕いてくれたおかげで
理解もできていて安心した。
ドミニカ共和国のダンスの文化、
バチャータとメレンゲを見せてくれてコメントを求められたので
前から気になっていたことを伝えてみた。
すごくセクシーで男女の踊りなわけだけれど、
自分の恋人や結婚相手が
他の女の人と踊っていたら嫌じゃないのか聞いてみた。
めちゃくちゃ「あー」と反応しながら聞いてくれる
学生にちゃんと伝わっているんだな、と感じたのもほのかな幸せ。
答えは、基本的には気にならないらしい。
そういうダンスだから。
でもダンス以外の部分でもアピールしてくるようなら
それは許さないらしい。
なるほど。面白い。
いっぱいスペイン語で会話して
聞けるぞ、分かってもらえるぞ!
伸びてるぞ!わたし!
とちょっと嬉しくなった午前中だった。
午後はダンス。
明日の発表にむけて追い込みのリハーサル!
今日はよく頑張った!
記念すべき初日。
何もしてなくはなくなったぞ!
明日もがんばる!
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