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Q. 潜在患者さんを適切な医療にご案内せよ

2020年7月にUbie株式会社に入社し、製薬企業向けの事業開発(Bizdev)を担当している永見です。前回の記事では、私がUbieに入社して成し遂げたいと考えていることについて綴らせて頂きました。
・革新的な治療が可能になったとしても、患者さんが適切なタイミングで適切に医療へアクセスをしない限り恩恵を受けられない悔しい現実があること
・Ubieの仲間たちと共に、そんな現実を変えるための大きな挑戦に挑んでいるということ
今回の記事では、この大きな挑戦に関する詳細や現状について、さらに語っていきたいと思います。

コロナ禍において、一層大きな社会問題となる”受診控え”

先日、「コロナ禍で受診控えか がん患者が去年は6万人減少」という衝撃の調査結果が発表されていました。

国立がん研究センターは全国863の医療機関について去年のがんの診療状況を集計しました。
 その結果、新たにがんと診断され治療を受けた患者は7割の施設で前の年よりも減っていて、6万409人少なかったということです。
 がんの登録数は最初の緊急事態宣言が出た去年5月が最も少なく、種別では男性は胃がんや大腸がん、女性は乳がんと胃がんの診断が減っていました。
 国立がん研究センターは「初期症状の少ないがんでコロナによる受診控えが影響した」と分析しています。

昨年に比べてがんに罹患する人が激減するとは考えにくいので、がんに罹患しているにも関わらず、診断に至らなかった人が増えたことが予想されます。このように、昨今は、コロナ禍の影響も受け、より一層、適切なタイミングで受診することが難しくなっています。

なぜ適切なタイミングで受診することは難しいのか?

なぜ、これほどまで適切なタイミングで受診することは難しいのでしょうか?弊社サービスである「ユビーAI受診相談」をご利用されている患者さんや医師へのインタビュー等を通じて、患者さんの置かれている状況に関する理解に努めました。
受診に至らない理由は、以下に例を示す通り、それぞれの症状の特性や患者さんの置かれている状況によって多様であることが分かりました。
・自力で対応すべきと捉えている
・どうせ治らない/治す必要がないと考えている
・自覚症状に乏しく、病気の可能性に気が付いていない
・様々な理由(e.g. コロナ感染リスク)から受診することに躊躇いを感じてしまう
・物理的・時間的な制約により、医療機関へのアクセスが困難である

様々な事情はあれど、ご自身の症状・症状に関連する病気について、深い理解を促すことが出来れば、適切な意思決定に役立てて頂けるのではないかと考えております。

Ubieの取り組み

これらの課題を解決すべく、生活者様向けのサービスである「ユビー AI受診相談」の中で、Ubieは啓発活動に取り組んできました。
何かしらの症状を抱えているユーザー様に対して、症状に関連する参考病名と診療可能な近隣の医療機関を提示することで、受診時の参考にしていただいております。

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「ユビー AI受診相談」はローンチから僅か約1年で、月間300万人以上が利用するサービスに成長していることから、より沢山の方への情報提供が可能になってきました。

製薬企業との取り組み事例

素晴らしいお薬を開発・販売しても患者様に届かなければ意味がない…。そのため、潜在患者さんに対して、適切な医療へのかかり方を支援したいという想いは、製薬企業も同じです。ユビーでは、複数の製薬会社と共に、「ユビー AI受診相談」を活用して、潜在患者さんをご支援するお取り組みをさせて頂いております。

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取り組みを通じて、「ユビー AI受診相談」のご利用者さんからの嬉しい声も届いています。例えば、激しい下痢・腹痛や手足の腫れ等の症状に長年悩まされてきたものの、ずっと原因が分からず打つ手なしだった方が、「ユビー AI受診相談」の利用により、とある難病との関連性に気が付きました。それにより、病気に詳しい先生に診て貰うことが出来、無事に治療開始に至ったようです。今では薬により、10年以上悩まされていた症状が緩和してきたとのことでした。

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最後に

ユビーでは、これからも、症状に悩む潜在患者さんを救っていきたいと考えています。直近では、製薬企業と共に治療機会の最大化を目指すべく、Ubie Pharma Consultingという新しい組織も立ち上がりました。一緒にこの大きな挑戦に取り組んで頂ける仲間を絶賛募集しておりますので、興味を持って頂けた方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください!



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