見出し画像

「運動不足」は新型コロナ重症化、死亡の最も強力なリスクファクターだった

今週発表されたニュースで、インストラクター仲間のインスタストーリーに共有されていて知りました。現場レベルの感覚でいくと、当然のことだなと思いましたが、研究結果が発表されニュースとして、改めて周知されたのならよかったなと思いました。内容が気になったので、より詳しい日本語のニュース記事と、英国スポーツ医学ジャーナル(British Journal of Sports Medicine)に掲載された原文を読んでみました。

久しぶりに英語の論文読みましたので、翻訳使いながら、少し読み飛ばしながらでも、脳みそスパークして湯気出ました!プシュー。

参考にした日本語ニュース記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3ad9284ae798f30491488d6fdb03d6f60edbe49?page=1
原文
https://bjsm.bmj.com/content/55/8/413.full

キーワードは「有酸素運動」と「運動強度」

自己申告ではありますが、運動習慣が全くなかった人は、常に運動習慣があった人と比べると、集中治療を必要とする確率が73%高く、新型コロナウイルス感染症で死亡する確率が2.5倍高かったそうです。

運動習慣がある人が10人亡くなっていたとしたら、全く運動習慣のない人は25人亡くなっていたということで、集中治療を必要とする重症化してしまう人は、運動習慣がある人が100人だとしたら、173人ということですね。

原文を読むと「ミトコンドリア」というワードが出てきます。「有酸素運動」と解釈されるのはこのワードからなのかなと思いました。そして「運動強度」は最大酸素摂取量の60%と書いてありました。ニュース記事に「中強度」と表記があるのは、この辺りからかなと。

驚きだったのは、今まで危険因子だと言われていた、喫煙や肥満、既往歴(糖尿病、高血圧、心臓血管疾患、がんなど)よりも、「運動不足」が最も強力な危険因子だったということです。私たちの仕事の必要性・重要性を目の前に突きつけられた感覚が少ししました。同時に、もっともっと仲間を増やして、応援しあいながら、楽しんでやっていきたいなと、ワクワクも感じました!

インストラクター、トレーナーとしての現場感覚

日々私が感じていることと、今回の論文・記事と関連する部分を3つあげてみます。

①運動をする人は体調の変化に気づくのが早い

例えば風邪であっても、運動をする人は、しない人に比べ、ひどくなる前に気づき対処することができます。日常生活では、支障のない体調不良には、運動をしない人は気づくことができません。一方、運動をする人は、わずかな体調不良であっても「いつもの時間走ることができなかった」とか、「いつもの重りを持ち上げることかできなかった」とかで、気づくことができます。自分の体力限界のギリギリを知っているから、わずかな変化にも気づくのです。

気づくことができれば、早めに休養を取ったり、医療機関の受診をしたりと対応し、重症化する前に治せる可能性が高まります。

②自然治癒力が高い

運動をすると息が上がります。体温も高くなります。汗もかきます。こういった身体の変化を日常的に経験しているので、耐性がついていきます。これがつまり体力があるということなのです。ウイルス感染で発症してしまった時には、発熱、息苦しさがある状況で、安静にしますが、この環境下で身体が治癒に向かってどれだけ対応できるのか。んー、難しく書いてしまいましたが、つまり「自然治癒力」ってやつです!
(ここまで書き終わってから、見出し修正しました笑)

③自信があるのでメンタルが強い

運動を定期的にしていくと、達成感から、自信を得られることができます。身体と心は切り離すことはできません。自分の身体は持ち堪えられる、大丈夫という謎の自信と、感染発覚からくるメンタルダウンからの切り替えスピードは、とても影響があると思います。

「運動不足」から「スポーツする人」への道筋

「運動不足」の原因は、「習慣化できないこと」です。時間がない、何をしたらいいか分からない、環境が整わないなどという理由は、理由ではあるけれども、原因ではないのです。

以前に「習慣が10割」という本を読み、参考にして、ジム通いを続ける方法というのを記事に書いたことがあります。自分でもたまに読み返して、アドバイスをする時にはピックアップしてお話ししています。

この記事には10個ほどの習慣化のコツが書いてありますが、今回、特に3つみなさまにお話しさせてもらいます。よかったら記事も見ていただけると嬉しいです!

①小さく初めて成功体験を得る

まずは5分でも1分でもいいから、お散歩してみてください。今座っている椅子やソファーで、足首でも回してみてください。みなさまの運動習慣は、そこから始まっていますよ!

②環境を作る

暇な時にやる運動では、暇がなくなったらやらなくなってしまうし、例えば他に趣味がある方は一生暇にならないので、運動するチャンスは巡ってきません。(私もBTSオタクですので良く分かります。暇があったら音楽が聞きたいし、映像が見たいし、やりたいことはたくさんあって、日々とてもとても忙しいのです!)

③誰を喜ばせたいかを考える

私が運動して、体力がついて、病気になりにくく、なってもちゃんと治って。喜んでくれるのは誰でしょうか?逆に、運動不足で、病気になってしまって、重症化してしまって、苦しむのは誰でしょうか?

自分以外の、外にモチベーションを持つことはとても大切で、とても強力です!

少しでも参考になればと思います。
ぜひスキ、コメント、サポートなどでリアクションお待ちしております。ご質問やご指摘などもいただけると嬉しいです!

この記事が参加している募集

よろしければサポートをお願いいたします!みなさまのサポートを励みに、ベネフィットを提供して参ります!健康情報、ダイエット情報、疲労のマントを脱いで心と身体を楽にできる内容です✨