2018年の振り返り
大晦日なので書く。若干仕事の話もでてくるが、ほぼ、VUIの社外活動についてです。
1月
年明けの初出勤日に退職届を出した。
理由はスタートアップに転職するため。人生初の一部上場企業勤務だったし、まだ半年しか勤めてないし、上司はとてもいい人だった。しかし私には人生を掛ける場が必要だった。
半年前の入社直後にうけた性格診断テストで、ほとんどの社員とグラフが真逆だというフィードバックを受けた時から、時間の問題だと思っていた。自分の性格は、外へ向かう力がやたら強く、リーダーシップが平均より高く、そのかわり協調性がほとんどゼロ。
2月
最終出社の翌日、神戸に向かう。Alexa Day2018のスキルコンテストでLT登壇するため。その1〜2週前の日本Androidの会の音声アシスタント特集の懇親会に行ったら、登壇者の市川さんからAlexa Dayを教えていただき即申し込んだ。一週間の有休消化の間にプレミアリーグをみにロンドンへ行こうとしていたが、神戸&タイに変更した。Tomoharu-itoさん、岡本さん、Tochiさんたちとはこのコンテストで初めてお会いした。
LT資料:リマインダーAPIをハックして、Alexaを積極的なキャラにする
https://www.slideshare.net/SayakaIto2/apialexa-88231549
これが人生初登壇。あとでLTのハッシュタグをエゴサして、面白いと言ってくれた人に片っ端からいいねした。短期間で転職を繰り返す自分を情けないと責めていた時期だったので、他人から肯定してもらうのが本当に嬉しかった。
関係ないが、三宮から関空へ向かうバスの中でたいへんな尿意をもよおし、我慢するために与沢翼氏のツイッターをだいぶ遡って読んだ。おかげで漏らさずにすんだ(^^;)
また、タイではbuggage delayの目に遭い、着替えがないので40度の炎天下に冬の上着を抱えてAlexaDayの登壇者Tシャツで歩いた。あのTシャツがなかったらやばかった。
3月
転職前になぜ「早くきてくれーToT」と急かされていたのかわかった。システムの管理状態がわるく、毎日トラブルが起きていた。コードはモダンで良い状態だし、サーバーもフルマネージドなのだが、それ以外の人力で行う管理の部分が弱かった。あとは守秘義務で言わないけど。
自分はマネジメントに徹することにして、棚卸し、管理、役割分担、情報の開示、タスクの受け渡しを確実化、レポートラインの明確化などを始めた。
また、深夜作業の削減を。スタートアップなので長時間馬車馬のように働く文化だし、売り上げを落としてしまっては会社がなくなる。しかし開発の仕事は体力だけではなくクオリティが大事であり、拘束時間が長かったり深夜にいきなり呼び出されると次の日のパフォーマンスに影響がでてしまう。気持ちも落ちるし、コードにもミスが出る。石を遠くに投げて波紋が戻ってくるように、繰り返し、少しづつ変える事にする。
4月
会社では、モバイルでは避けて通れない、バッテリー消費を減らす対策に明け暮れていた。1%、1%・・とちょっとずつ成果を積み重ねる。。
市川さんからAlexaエバンジェリスト畠中さんにご紹介いただき、アイデアソンとハッカソン、いずれも女性オンリーに参加。Alexaの日本国内公式ハッカソンの初回が女性イベントっていうのは、なんで?まぁいいか。この時参加されてた人たちが後で貴重なネットワークになった。ありがたい。
4/27 VUILT VoL.1 の抽選に受かり、人生2回目の登壇を200人くらいの前で。懇親会でいい生地のスーツをビシッと決めた社長っぽい人と「スマートスピーカーを自発的に喋らす方法」について20分くらい話したのをよく覚えている。(のちにこの方はGoogle Homerさんと判明)
LT資料:「国際宇宙ステーションが頭上にきたときスマートスピーカー にハラショーと言わせる」
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=Ar91QrqSXGI
5月
システムが安定稼働しはじめ、少し余裕ができた。redmineのチケットは山積みだがすかさず長期計画をたてる。ロードマップがないと、目先の不具合に時間を割きすぎ、三國無双3の張遼の負け台詞「私としたことが大局を見失ったか」(https://www.nicovideo.jp/watch/sm1671912、1分5秒あたり)となってしまうので避けたかった。
CTOになった。
GW中の緊急対応の代休をとって、とくに意味なくベトナムに旅行したが、土砂降りで道路が冠水しタクシーから降ろされてしまったり、スマホを無くしたり、散々だった。
5月もVUILT に登壇させていただいた。
会場にすごいイケメンがいたのでうほうほとお話ししていたら、私の好きなサッカーチームのライバルのチームのファンだという事がわかり、ショックで立ち直れなかった。
LT資料:「生きて帰るだけでGoogle Homeが褒めてくれるシステム」
https://www.slideshare.net/SayakaIto2/vuilt-vol2-googlehome
6月
昔の同僚のmochiko as techさんが技術書典4で「DNSをはじめよう」を大量に売り上げるという伝説を築いたのに喚起され、ようし自分も!と技術書典5になんか出そうと決心して、元木さんを誘い温泉♨️BBAを結成する。
7月
前年10月の某ハッカソンで結成した河さん、松留さんと3人の「チーム技犬」でMaker Faire Tokyoに出す「テーブルドッグ」の制作を追い込みする。IKEAの椅子を改造し、音声駆動でかわいい動きをする小型ロボットで、自分の担当は音声認識でこれは一番楽なパート。音声認識にSnowboyを使い、「ビール」「枝豆」などのボイスからsnowboy---pythonでプロセスを呼び出すコードなどを書いた。
ことしは台風が異様に多かった。Alexaハッカソンで「自分の性格をAlexaでクラウド上に移すEchoSpotデジタル位牌」を考えるも、台風で2日→1日に短縮となってしまい、ぼっちそんで参加したその1日も、白井さんにAlexaスキルの作り方を教えてたため、スキルは未完に終わる。ふざけすぎで、会場の品格は落としてしまったが、楽しかった。
VUILT vol.3は女子会@アマゾンだった。なぜかまた女子会。
LT資料:「アレクサで生理予測スキルを磨いた話」https://www.youtube.com/watch?v=qybfhc7xiOY
Alexaで広告っていつ解禁になるのかなぁ。
8月
VUILT Vol.4 @Softbank
LT資料:「こいつ・・・動くぞ!」https://www.slideshare.net/SayakaIto2/vuilt-vol4-vui
8月は仕事がうまくいかず、夏休みもとれず、Maker Faire Tokyoもうまくいかず、家に帰ると体育座りでぼんやりする日々。そのうち足底筋膜炎が悪化して歩けなくなり、一週間自宅勤務に。
哀戦士でアムロが独房でブツブツいってる状態そのものとなる。「ぼくが一番ガンダムをうまく使えるんだ」とかなんとか。
また、イングランドプレミアリーグのアーセナルがウナイ・エメリ新監督のもと新シーズンを迎えるも開幕二連敗。
踏んだり蹴ったりであり、踏む オア蹴るで 順番にお願いできませんか(^o^)!という心境。
失意の中、8/25-26のLINE ハッカソンに申し込んだところ、すごいプログラマの4geruさんと出会う。あとで知ったがAPI Expertだった。LINE BeaconとLINE Pay、Clovaを組み合わせた鎌倉観光案内「くらちゃん」の開発をすることになり、足手まといにならないようにがんばった。自分はLINE Beaconパート。
小城さん、kennakamuさんにも出会う事ができた。
これを境に立ち直った。
9月
「ノンプログラミングでClovaスキルハンズオン&お茶会」https://kotodama.connpass.com/event/100102/
LINEのテクニカルエバンジェリスト立花さんに運営どうですかと声をかけていただき、アイデアソンのファシリテーターをやらせてもらった。いままでLTやハッカソンに参加した恩返しに、自分もそういう場を作っていきたいと思うようになる。
9/23、元木さんと初めて一緒にハッカソンに出る。LINE Botで音声ファイルを拾い、IBMのSpeech to Textで文字起こしし、メタデータさんの感情分析APIで話者の気持ちを分析するというものを作る。また、技術書典5向けの同人誌の自分のパートを書き上げる。
1回とんでVol.6のVUILTに登壇させていただく。
LT資料:「LINE BeaconとXperia Ear Duoで広がる位置情報マーケティングの世界」
10月
技術書典5で温泉♨️BBAの「スマートスピーカー アプリのお品書き」を100冊売り上げる。(※こちら、電子書籍版をBOOTHで販売中です(^o^)どうぞお買い求めください!)
仕事では前月でかいリリースがあり、ユーザー数がぐんぐん増加。そしてなぜか、インフラコストがユーザー数と並行ではなく二次関数的にぐんぐん増加。なんで!?こりゃマズイとログを調べ上げる。視力を使い果たし、老眼と近眼と乱視がぐんぐんすすむ。
11月
LINE Boot Awards2018のファイナリストとXperia Ear Duo賞候補に、温泉♨️BBAの「らくらく移動ちゃん」、4Geruさんチームの「くらちゃん」が選考に残り、11/10の決勝戦に出品。いずれも結果は逃したが、前者でQiita賞をいただいた。
当日会場でデモが動くように間に合わせる必要があったのだが、10月後半から11月前半までグレートな風邪を引いてしまい、毎日会社から帰って寝るまでの2〜3時間の開発がしんどかった。
また、Mash Up AwardsのVUI部門賞の候補にも温泉BBAを選んでいただいたり、津川さんにお招きいただいてenebular Meet UpでLT登壇したりと、活動の種類が広がった。
12月
念願の主催イベント、「12/5 ノンプログラミングでAlexaスキルを作ろう!【女性限定】ハンズオン」を開催。https://connpass.com/event/110193/
最初はStorylineで誰かイベントやりまへんか〜というアマゾン畠中さんの呼びかけに手を挙げたのだが、Storylineが突然有料化を告知しポシャりそうになり、慌ててNOIDに協力を求め、開催にこぎつけた。NOIDのアイリッジさんが呼んだ日経産業新聞の記者さんの記事はこちら。
その他、アドベントカレンダーをいくつか書かせていただいた。しかし予定を大幅にすぎてしまった。
Alexa:リテンション率向上、リマインダーAPIのサンプルコード
Clova:Clovaスキル「らくらく移動ちゃん」しくじりポイント振り返り
enebular:社畜感あふれるAlexaスキルを作った話
田中みそさんの「スマートスピーカー」に盛大に遅刻してる間に他の方が「代わりに投稿」してくれてました。申し訳ないです。
自分が主催してたIFTTT大喜利アドベントもかけないまま。
師走をなめてた。。(^o^)(T0T)
まとめ、感想
VUIでいろいろな人に出会って勇気をもらった。お返しできるようにがんばりたい。場をつくることで。
仕事もよく頑張った。エンジニアが仕事しやすい環境になったとおもう。目下の急務は採用。会社の技術ブログで開示できる情報は発信しちゃおうかな。
また2018年はAlexaスキルを7つ、Clovaスキルを1つリリースした。フレームワークへの理解と、Tシャツをたくさん得られた。おかげで当分、夏の普段着には困らない。ただ自分はコンテンツ企画や配信があまり得意でないので、来年はツールとかライブラリを書こうとおもう。
来年もよろしくおねがいします!(^o^)