【1989年100日旅】58日目。ヘルシンキ
1989年6月2日。旅は58日目。寝台列車で朝ヘルシンキに到着。シベリウス公園へ。パイプを組み合わせた銀色のモニュメントと、シベリウスの像を見る。シベリウスのフィンランディアは、両親がクラシック好きなのと、TV「牧場の少女カトリ」のBGMだったので覚えていて、口づさみながら見た。
公園で父は「フィンランドは人々の知恵と教育でソ連に負けないように頑張ったんだ」と話した。海の向こうのエストニアとフィンランドの立場の違い、フィンランディアが独立運動を後押ししたことが父の頭にあったのだろう。
シベリウス公園を出て、海沿いの道へ。柵を超えて海辺の石で遊んでいると「ああー」と5歳の弟の声がする。見ると、弟は滑ってフィンランド湾に落ち、大きな石にしがみついていた。慌てて救い出すと、弟は「メダカがうちょうちょしてるみたい」とぶつくさ言っていて、笑った。
こんな感じの58日目。旅は残り42日。
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